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初めての入院

ビダーザの治療のために2週間の入院をしました。

今回の入院はすぐ治療に入るわけではなく、まず初日は検査検査また検査…

CT撮ったり心電図やったり。とにかく全身検査。笑

骨髄移植前に他に身体のどこかに病気がないか調べるために耳鼻科や口腔外科などの診察も受けました。

元々歯だけは丈夫なので、歯科に最後に行ったのなんて小学生の時??な私(笑)

久しぶりの歯科にドキドキでしたが、先生もびっくりするくらいの綺麗な口の中だったみたいで褒められました。えへへ。

でも口の中が綺麗なのってかなり重要だなって思うのです。

ちょっと体調悪かったり、栄養状態が悪いだけですぐ荒れる口の中。それほど身体の状態と直結しているんだなーと思います。

みなさん、歯磨きはしっかりしましょうね!(誰)


Wワークの託児所を退職する決断

入院初日に先生と今後の話もしました。

その時に「治療の中で免疫力が下がってしまうから移植の日までに熱が出たりすると移植の日にちをずらしていかないといけなくなってしまうんです。だから子どもと接する託児所の仕事はちょっと難しいかもしれないですね…」と言われてしまいました。

子ども服の販売と託児所での保育士のWワークをしていた私。どっちも子どもと接する仕事。

その言葉で改めて大変な治療にのぞむんだという気持ちになる。

今の世の中ってがんでも働きながら治療ができます!という風潮だけど、職種によっては働きながら治療できない場合もあります。

「がんでも元気に働いている人たくさんいるんだから」という気持ちや言葉がけはがんサバイバーには気軽に言わない方がいいのではないかなと私は思います。元気付けられる人もいると思うけど、無意識に無理してしまって取り返しのつかないことになる場合もあると思うんです。

今の日本の社会って生きてるだけで税金がかかる。お金がかかる。

だから病気してても働かなきゃって思ってしまう。。働いてない大人なんてダメ人間だっていう思いを抱えている。

でも病気の治療が必要と医師に判断された時点で、まずその病気を治してから元気になってからさあ仕事復帰するぞ!が正しいのではないかなと思います。

私は政治家じゃないし、税金だって大切なものだと思うけど、免除制度とかあるけど、、その申請ってすごく労力がかかる。病気してる身でそういうことをやるのってかなり精神的にすり減ります。

AYA世代だと親に全てやってもらう方も多いと思いますが、私はなんでも自分で管理してきたので親に甘えることはしたくなかったので年金の免除申請など全部自分でやりました。

でもそんなことどうでもいいから本当は治療に専念して体をゆっくりやすめたかった。でもお金のために色々動かなきゃいけない。

この社会の仕組み、どうにかならないのかな。。

初めての抗がん剤

書きたいことが多すぎてなかなか話が進みませんが…汗

ビダーザは私の場合お腹に2箇所注射しました。抗がん剤というと点滴でやるイメージですよね。私もてっきり点滴だと思ってたらまさかのお腹に注射でびっくりしました。

お腹って女子には気になる部位だからちょっと恥ずかしかったり…しかもお腹のお肉をぎゅっとつままれてそこに注射されるんです。。なんかマルクといいビダーザといいなんでこんな恥ずかしい思いしなきゃならないんだ…と思いつつ、元気になるためだと思って無の境地にたどり着きました。笑

またこれが時間が経つと内出血してあざになってしまって。。多分血小板が少なかったからあざができやすくなってたからなのかな?と思うんですが…お手洗いに行くたびに、シャワー浴びるたびに痛々しくてちょっと辛かったです。

便秘って辛いのね

私、便秘とは無縁なほど快腸人間でして。笑 お食事中の方スミマセン。

ビダーザは割と弱い抗がん剤なので吐き気などの副作用はほとんどなかったですが、便秘になりやすいというのを聞いていました。

多分人生初?便秘になって、お手洗いで涙しました。。本当に苦しいですね、便秘。酸化マグネシウムのお薬とかもらってなんとか出た時はお手洗いで「やったーーーーー!!!」と叫び出しそうなくらい嬉しかったです!!

お見舞いって嬉しい

健康優良児っぽい私が入院するぞということになって周りの人たちも動揺していました。

毎日代わるがわるいろんな人がお見舞いに来てくれました。入院って看護師さんたちや患者さん、知らない人との共同生活みたいなところがあるから、そんな日々の中知ってる人と話せるだけでもかなり心が元気になります。

みんな忙しい中病院まで足を運んできてくれることが本当に嬉しかった。

ただ今コロナで患者さんとの面会ができない病院が多いと思います。スマホを持っていればメールやビデオ通話もできるけどお年寄りで携帯を持っていない方なんかは本当に辛いと思います。

早くコロナウイルスが終息してほしいものです。。

同室のおばあちゃんの言葉

同室のおばあちゃんが向かい側の半個室みたいな病室に移った時にちょうど廊下であって言葉を交わす機会がありました。

それまでは同室の人もみんなそれぞれ病気抱えて入院してるからということもあり、気を遣ってしまいなかなか話したりすることはなかったのですが、この時初めて患者さんとしっかり会話ができました。

おばあちゃんが「あなたまだ若いから移植も辛いけど乗り越えて元気になってね!そこから結婚だってできるよ!」と言ってくれました。

おばあちゃんだっていつも治療頑張っているのがわかっているから、余計にこんな優しい言葉かけられて泣きそうでした。

前回も書きましたが病気している人って本当に優しい人が多い。そして他人に優しい言葉かけられるって本当に素敵だなと思いました。


この入院以降何度か入院しましたが、緊張するけどタイミングをみて話せそうな患者さんがいると話しかけるようにしています。

その人がその日どんな体調かわからないし、話したくない人もいるから闇雲に話せばいいってもんじゃないけどなんとなく話したそうな人って見てわかるんですよね。。勇気出して話すと「私もあなたと話してみたくて」と言ってもらえることが多いです。

もちろんタイミングミスって嫌な思いさせちゃうこともありましたが…でもやっぱりみんな住み慣れた家を離れて、大好きな家族や友人と離れて1人で入院しているからさみしいんです。病気もわかってもらえなくて悩んでる人もたくさんいると思います。

そんな中偶然だけど同じタイミングで入院している患者さんと少しでも言葉を交わすことって結構心にいい効果があると思います。やっぱり苦しみがわかるから。見ず知らずの人だけど、仲間意識があるというか。

話すのってハードル高いから、挨拶するだけでもいいし。それだけで誰かの役に立てると思うと少し心がホッとします。

私は話すのが好きな人だからなのかもしれないですが、私は患者さんと会話したり挨拶することでパワーもらっていました。


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