溺れる
こんにちは。薬剤師いしまるです。
今回は現代病ともいうべき情報窒息について考えます。まさに今、私が陥っている症状です。
情報にあふれた現代
テレビ・ネット・ケータイ・スマホ・・・そしてSNSの普及...。着々と歩を進めてきた情報化社会は、転換期を迎えています。
手持ちのデバイスを開けば、SNSのタイムライン上には常に新しい情報が溢れています。そのSNSも多岐にわたり、Facebook, Twitter, instagram, LINEなど、タイムラインの更新はそれぞれで絶えず行われています。
(noteの位置づけはSNSなのでしょうか...?)
今や情報は黙ってても、自ずと大量にやってくるものになりました。
では果たして情報浸けにされた現代人は、そのうちどれだけの情報を活用できているのでしょうか?
情報に溺れる
まだSNSを用いた活動を始めて間もない私ですが、おかげさまで多くの人と出会い、たくさんの情報やチャンスを得ることも格段に増えました。
知らない世界を見て、知らなかった情報を得ました。薬の情報を、経営の情報を、栄養の情報を、雑学を、趣味の話を、、。
SNSをしていなければ知らなかったであろう勉強会にも参加しました。コロナ禍でオンラインセミナーが主流となった恩恵を受け、遠方で企画された大きなイベントにもオンラインで参加できます。
情報はどんどん積み重なっていきます。
さて、これらの情報はどれだけ私の身になっているのでしょうか?
気が付けば処理できていない不消化の情報が知識になれずに溢れ、知識(仮)に溺れている自分がいました。情報を得れば得るほど水かさは増し、私から酸素を奪っていきます。情報窒息状態です。
吸収力と省く力
きっと私だけではないはずです。この情報過多社会で情報収集に注力すると、集まりすぎた情報は皆さんの酸素を奪いに行くことでしょう。
では溺れてしまう人間とそうでない人間の違いは何だろう。
それは「情報を吸収する力」と「情報を省く力」かもしれません。
「情報を吸収する力」はわかりやすいです。
あふれた情報を知識に変換して、水かさを減らす力です。
でもどれだけ情報を知識に換えても、水位を0にはできません。
情報過多社会に溺れず、泳ぎ続けるためには水(情報)のかきかたを体得しなければならないのだろうと思います。それが「情報を省く力」
進行方向に合わせて情報を集められるかどうか。
進行方向に向けて情報を整理し、水の流れ(道筋)を作れるかどうか。
そしてこれらに関係のない情報をどれだけ除外することができるかどうか。
いま、必要とされている力はここにあるかもしれません。
情報過多社会の泳ぎ方
繰り返しになりますが、いま必要なのは情報を闇雲に得る力ではなく、その使い方ではないかと思います。
情報量はGoogleに任せましょう。私たちには正しく泳ぐ力が必要です。もしも広大な情報のプールを自由自在に泳ぐことができたらもはや敵なし!
今後の学校教育でも情報の取捨選択を必修科目にしてほしいな、なんて思います。
以上、情報過多社会は泳ぎ方がうまいやつが最強という話でした。単純に「情報を正しく使いましょう」というのは簡単ですが難しいです。
「情報を省く」と考えるとわかりやすかったので、ここに書いてみました。
ではまた!