「そんな男絶対にやめといたほうがいいよ」って言うときの“そんな男”ってどんな男?
「そんな男絶対にやめといたほうがいいよ」
友人にそう言われてもし「そんなことない!」と直ぐさま反論しようとした自分が居たのだとしたら、それは友人に対する彼のプレゼンを誤ったと言ってもほぼほぼ過言ではないと思う。
「ぜんぜん連絡くれないんだよね」「週末はいつも会社の人と飲みに出かけて」「時間にも超ルーズでさ」「ぜったい浮気してる気がする」そんなことばかりを、世界でいちばん不幸なのはわたしですみたいなどんより曇った顔で愚痴っていませんでしたか。
あなたのことを大切だと思う友人であればあるほど、「そんな男絶対にやめといたほうがいいよ」って結論に、自然に至る。けれどここでいう「そんな男絶対にやめといたほうがいいよ」の“そんな男”っていうのは、“ぜんぜん連絡くれない男”でも“週末はいつも会社の人と飲みに出かける男”でも“時間に超ルーズな男”でも“ぜったい浮気してる気がする男”でもどれでもなくって、ひとえに“あなたにそんな顔をさせてしまう男”だ。
「あなたにそんな顔をさせてしまう男絶対にやめといたほうがいいよ」と言ってくれている友人に対して、「そんなことない!」と反論するのはちょっぴり矛盾していると思う。友人側からすると「フェー〜〜/(^o^)\今自分で言ったや〜ん!/(^o^)\」てなツッコミ炸裂である。
友人たちは彼のことを知らない。あなたからこぼれる僅かな情報でしか、わたしたちは彼のことを創り上げることができないから、あなたがハッピーなら彼はきっととても良い人だしあなたがアンハッピーなら彼はきっととても良くない人だ、つってもうそのくらいシンプルにしかカテゴライズできない。
そんなに嫌な部分しかないのならいっそのことさよならすればいいのにって思うこともあるけれど、そうでない細かなハッピーな面だってたくさんあるから続いているのだろうとも思うから、もっとそのハッピーを共有してほしいなって思う。惚気うぜえって一蹴するけどな。
個人的な意見だけど、女性は付き合ったり結婚したりすると、パートナーに対する愚痴が増えていく傾向にある気がする、以前、飲み会の席でとあるひとりの男性が「俺の嫁が世界でいちばん可愛いわ」と豪語していて、結局写真だけは最後まで見せてくれなかったけれど、凄まじくこころが和んだ、はっぴーは伝染すると思う、戦争はこうしてなくなるのだなと思った、おわる。