見出し画像

GENJI*REDISCOVERED       今日の源氏物語 『光る君へ』42

『高松屋敷』 戻って来た俊賢、 前回終わりで、息子の出家に狼狽し、道長 に詰め寄って失神した 明子。 横たわっている明子に「残念、されど力争いから 逃れられてよかったのでは。」と。 ( 顕信は、問題児で、蔵人にさえ…だったとの記録。仕方ない成り行き。)
明子 は、か細い声を振り絞って「寒いでしょうから暖かい衣を」と。
『土御門殿』 道長、衣を 櫃に→ 百舌彦に託して 比叡山に。記録では本人が『山』に持って行った。と。… 春4月になってから…だけど。
妍子、三条帝の「中宮」に。で、一月後、娍子 を皇后とする『立后』の儀。
「(故)大納言の娘だ」と 娍子の 立后を認めぬなら「 妍子の元には渡らない。子は、出来ぬぞ。」と。    ……「外戚」用「孫」造りが公然と語られていて… 唖然。
四 納言  あつまり、対策会議。
皇后立后の儀 と 中宮宣下 の日をぶつける事に。 「公卿方を試すのは…」と 行成 は苦慮。 他の皆で 俊賢 に「根回しよろしく。」と。
を知った 帝「ならば時をずらそう。」と『立后の儀』を昼に。「対抗」としての演出色あるが、帝 の譲歩も見えるこの成り行き。先の例- 定子 の ⇀  竹三条 へのお移りの時は→公卿を 宇治の遊覧に集めて、臣人の随行をさせないよう妨害した ブラック道長。に比べれば。この度は 公卿たちどちらにも出られるのだが。道長さま…「忖度」される身分なのだ。
雨、藤の花 濡れている。
誰も来なかった。宮中の『立后の儀』-公式行事 ボイコット…なんて!  公卿方 すごいね~。
周りとは一線を隔している(俊賢 も篭絡は無理とみて、伝えなかったか、)実資 『儀』に殿上して、皆が来ていない事に驚くが、急遽、承継 役に。
儀 と 宴 には、帝 が任じた 大納言 道綱、中納言 隆家、左近衛少将 道雅、に 実資 の4人のみの陪従。 空席ばかりで、(その場には居ない)帝 より、娍子 さま可愛そう 。 これが、後ろ楯の無い事の無残さ。… 高松 明子もこういう事、想い知らないと。
他の 公卿は皆、妍子 中宮 の 夜宴に居並ぶ。 行成 …不思議?不振顔。
後の日、 実資、幼い姫をあやしている所へ「父上」と(養子) 資平。「帝 がお喜び」と、もたらした伝言は「しかるべき時に取り立てる。」と聞くが「あれは、行き掛かり上の事。」「私は 私。帝 にも 左大臣 にもどちらにもつかない。」「浮かれるな。」と。
娍子 様 を 皇后としたのに「 中宮 様にお渡りないのはなぜ?」と聞く 道長に 帝 は「 妍子 は、朕 が出向いても若い者ばかり集めて酒宴ばかりしており、この年寄りは入れない。」と皮肉まじりに。道長 は「お妃さまは寂しい故。」と「お主上のご寵愛あれば中宮様もかわられます。」とは言うが、空しい。
帝 が言いだした話し。道長 が、顕信 の「得度式」に出向いた『比叡山』で、僧兵から 投石 を受けた事。「馬で山に入り。(不敬と諫められた)」と言う 道長 に「石が飛んで来ただけでも、祟りがあるらしい。祓ってもらうが良い。」と皮肉の  三条帝。
パーティーギャル  妍子、酔っぱらい。っぷり見事。 倉沢 杏菜 さん。
『土御門第・枇杷殿』 画面・左端に庭に生うる木にビワの実。で、枇杷殿。 藤式部。…そうか今は『枇杷殿』=土御門邸内の「局」か。
上衣や 襲の色目 が「ろうたけた」感じ。
「じゃまをする。」と来た 道長。妍子 に困ってる 父と姉-皇太后・彰子。酒宴の日々、贅沢三昧、の悪評が耳に入る事と、帝 のお渡りが無い事。を  式部 に相談に。 彰子中宮 の時の『源氏の物語』の 代わりのなにか。なんとかならぬであろうか。「物語」以外にも 知恵はあるだろう。と。
式部 は、「人は物語のようには行きません。」と。時の移ろい、時代の変化、同じからぬ人の心や、「物語」を書き尽くした(タイミングでの)虚無感 が増してきている。 筆をとって、
「 ものおもうと すぐる月日も しらぬ間に 
    年もわが世も 今日やつきぬる 」 
は、「物語」の 光源氏 の最期の歌。 『幻』帖 書き終える。
半月。 またまたNHKさん「自然科学」の「考証」係、居ないんですか。「上弦」の「半月」の「南中」=月の明暗の境界が、垂直に立っている位置の時の 時刻 は、いつも18時頃、千年前も。夏 なのに、空暗くて  夜 すぎ! 「南中」とは、その月の一番高い位置に居る状態を指している言葉=状態。にしては、月 低いし。
翌日か後日、藤式部 居ない。 机の上に「三日月」型の鎮えの置かれた  一枚の 紙に「雲隠」の文字 のみ。 
『源氏の物語』完了と同時に、自分も退出しちゃいます。という事のよう。 を見ていて、道長 頭痛に襲われる。
『為時屋敷』 まひろ帰着。 
少しして カタコ かえってくる。腕に怪我をした 双寿丸 と。乙丸も。
「なんで」と騒ぐ イトさん。「よいではないの。」と まひろ。「毎日来て困るんです。」(通われているみたいで外聞も悪いし…と思う)イトさん。「母上どうしたらいいの。」って カタコ に応急処置を聞かれて「傷を水で流しなさい。」と  まひろ。「怪我をしてどうしてわざわさここまで来る」って イトさんに
「あんたの飯が美味いから」と 双寿丸。 に イトさん…「まぁッ」「口がうまい事を。」と…。
イトさんこと 信川 清順 さん、お見事です。
「その夜、道長、倒れる。」とナレーション。
『土御門邸内』 倫子 看病。 うなされている 道長。
『清涼殿』「『辞表』にございます。」と 蔵人。「どうしたものか。」と 帝「返したくないのー。」と。
『土御門邸内』 彰子、枕元に。穆子 ババ様も。 母 倫子 から「二度も辞表だされたの。」と聞いて「敦成様 を東宮にされてから、冷たくした 私のせい…」と嘆く 彰子に「 皇太后様はご自分の信じた道を」と  穆子 おババ 様。
「返れ」の文。彰子 皇太后 から まひろ に。     でも、戻らない。
その頃、内裏に「怪文書」 「左大臣の病状を喜んでいるもの五人。」と 名を挙げられた 道綱、実資、隆家ら、それぞれの戸惑い。 
に、清少納言 は「皆の心がすさんでいるからでございましょう。」「先の 帝 の御代には無かったこと」と。「左大臣のお命も長くは持ちますまい。」に、この後 在り方で対抗することとなる 藤式部…という組み立て。…かな。
バカ 道綱、土御門邸 に「見舞い」に来て、自分で中傷内容をばらして。倫子 に追い出される。
『為時屋敷』 まひろ、掃き掃除。下女・庶民とかわらぬ腰巻き姿で。
カタコ「もう書かないの?」と。 ほら、家の人は『源氏』読んでない。「終わったの。」という まひろ に カタコ「子供の私をほっぽらかしにして書いていたわ。」「物語を書いていない母上は母上じゃないみたい。」と。
「もうすんだの。」「出家しようかしら。」とまひろ。「あなたには好きな一人いるし。心配することないもの。」と、素敵な「母」だ。
夜、独り、縁側で「琵琶」 宮仕えの 装束 で。
病の 道長、『宇治』の「別邸」に。 転地療養か…隠居か…。
夏、「ひぐらし」がカナカナ鳴いている。
百舌彦、たぶん家司として、というか、二人の事をよくわかっている独自の判断で京に。まひろ が「持仏」に掌を合わせるているところに訪ねて来る。「殿さまのお加減がよろしくなく。」と。            で、
『宇治』に。 『宇治川』を見渡す河辺の「別邸」 檜皮葺きの屋根の土塀越しの『宇治川』が、ナサケナイ。 流れてなくて。
宇治川は、流れの速さで有名な川。平安時代は、流れてなかったのかな。『源氏物語』にも「川音が恐ろしい」と書かれてあるのに。
前の前の『鎌倉殿…』の時の『宇治川合戦』でも、あまり流れてなかった。どころか「流れ(方向)」が「逆」だった! 「大河」ドラマでさえ「自然科学」考証、しない? NHK。
川を見渡す簀の子、柱を背に 道長。 腑抜けてる。
様子を視つつ、まひろ、泣きそうで名を呼ぶ。「みちながさま。」に、道長目覚めて…しばし、で、あっ、と。 の間、演技秀逸。 柄本 佑 さんだ。 照れも含んで、「あはっ、」「宇治は良い所でございますね。」「川風が、心地よい。」と二人。 御殿の垣塀の向こうの「嵌め込み」映像なんだから「宇治川」なぜ…ちゃんと 流れの強き、表さないのだろう。
「この川辺を二人で歩きとうございます。」という まひろ の誘いに  杖 を突いて 道長 と、まひろ…藤式部。 そこは、どこかの「池」の横。 ほぼ「流れ」無し! まるで「池」じゃんか。な『宇治川』。 あ、このシーンに合わせて「館」からの光景も「流れ」の嵌め込み…使えなかったんだ。
『宇治川』(の怖さ、)実際、知らないのかな。『瀬田』で『琵琶湖』から流れ出た水が、湖水面(海抜85m)から(海抜25mの)宇治へ=60mの高低差の「V字谷」を下って来ている『宇治川』の流れは いつも激しい。
「おまえが、早めにみな終えて楽に。と言ったの、今は解る。」と道長。「今は、何も、誰も、自分自身でさえ、信じられぬ。」と心情吐露。 「あの時、「今は死ねぬ」と仰いました。」というまひろ。続けて、「もう、よいのです。私との約束お忘れくださいませ。」に、道長 は、「約束を忘れたら、俺の命は終わる。」と。 まひろが「道長さまのお命が終わるならば、一緒に私もお連れください。」「物語も終わり、皇太后様ももうお一人で大丈夫に。この世に私の役目はもうありません。」と。 で、
「この川で二人、流がされみません?」と。 すごい プロポーズ 。
「おまえは俺より先に死んではならぬ。」 「死ぬな。」と 道長、泣き。
「ならば、道長さまも生きてくださいませ。」「道長様が生きておられれば、私も生きていられます。」 に、道長 嗚咽、慟哭。  
『家』 澄んでる湧水、きれい。 
まひろ・式部、書き始める。 ツピーチチチ、と鳥鳴き、重なるバイオリンとても良いね。
書き始めた、「光君亡きあとに……」は、『匂宮』帖。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?