作業のトランザクショナルモデル


2020年2月15日・16日に「第1回作業遂行セミナー」が開催されました.
そこで,AMPSやOTIPMを開発したFisher先生のご講演がありました.

テーマは「新OTIPMとトランザクショナルモデル」についてでした.

真のトップダウンアプローチと言われるOTIPMがどのようにバージョンアップしたのか,気になる方も多いのではないでしょうか?

詳細は,「POWERFUL PRACTICE」をご参照ください.

画像1

USD $79.95(日本円で,約 8,899 円)
POWERFUL PRACTICE: A Model for Authentic Occupational Therapy (2019)

以下,備忘録として講演で学んだことの一部を載せたいと思います.
ちなみに記事に関する正当性はありませんので,閲覧する人の自己責任のもと情報を解釈してください(笑)

まずは,作業のトランザクショナルモデルの図をご覧ください.
著作権の兼ね合いもありますので,下記のサイトからダウンロードしてください(無料ですよ^ ^).
なお,Fisher先生はトランザクショナルモデルはOTIPMの一部とおっしゃっていました.

CIOTS(CENTER FOR INNOVATIVE OT SOLUTIONS)
https://www.innovativeotsolutions.com/powerful-practice/resources/

作業は,3つの要素(作業遂行作業経験作業参加)が関連し合っています.
作業遂行はAMPSでなじみがあると思うのですが,作業経験と作業参加とは何でしょうか?

作業経験:楽しい・満足感などのその人の経験(自己報告で判断)
作業参加:作業従事とか作業への結びつきに類似した概念.
      その人にとって価値があるという感覚.

トランザクショナルモデルでは,この作業を中心におき,周囲の7つ要素(社会的側面,地理政治的側面,環境的側面…)が組み込まれた形で説明されています.
これは作業の複雑性を表しています.
ちなみにこの7つの要素は,旧OTIPMの10の側面を土台にして誕生させたようです.

私は,この「組み込まれた」ことがKeyのように感じました.

既存のモデル(人-環境-作業モデル,MOHO,CMOPなど)では,

「人」が → 「ある環境下」で, → 「課題」をすることによって,→
「作業」を生み出すように説明されているとのことです.

つまり,→の向きが示されていたり,「人」/「環境」/「作業」が分けれられて説明されています.

一方,トランザクショナルモデルでは,→を示さず,7つの要素が作業に組み込まれた形で説明されています.


以上となります.
この新OTIPMとトランザクショナルモデルをどのように臨床現場で使用してくか.また皆様情報共有していきましょう^ ^

お読みいただきありがとうございました.
もし情報が間違っていたり,追加情報等あればお知らせ下さい.

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