山茶始開

山茶花のように静かに生まれて
静かに散る人生もあるのだろう
それとは反対の人生もある

茶を啜りながら語る
親の言葉に俺は耳を貸さず
この家を飛び立っていった

始めはなんども失敗しながら
なんとか成功と言えるところまで漕ぎつけて
やっとひと段落といえるところまで来た

開いた山茶花をみながら親と語る縁側で
山茶花のような人生もいいのかもしれないと
ほんの少し思った


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