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だいじょうぶだいじょうぶ
いとうひろしさん作。
『だいじょうぶだいじょうぶ』は、
学校図書館司書をしていた時に好んでよく読み聞かせに選んだ絵本だ。
孫のぼくが不安なことを、いつも大丈夫大丈夫と言って安心させてくれていたおじいちゃん。
いつしか年を重ねて、ぼくも大きくなり、おじいちゃんが病気になってしまったとき、今度はぼくがおじいちゃんに言ってあげる番だよ、大丈夫大丈夫!
ざっくりとこのようなあらすじだが。
本当に心に響く。
なぜかというと、結婚してからウン十年、全く言ってもらえなかった言葉だからだ。
いつも、不安で心配で、大丈夫かな大丈夫かな、と言っている旦那に、大丈夫だよ平気だよと言わざるを得ない立場だったからだ。
私が大丈夫かな、って心配したら、大丈夫だよ!って返してくれる人がよかったな。
大丈夫って言ってもらうだけで、ほわーっと安心できるのにね。
なので、学校の子供達によく読んだ。
大丈夫だよって言ってあげられることは素敵なことだと知ってほしかった。
ただ救いは、娘がそういう子に育ってくれた。
私が大丈夫かなと聞くと、大丈夫だよママって背中をさすってくれるような子になってくれた。
災い転じて福となすだ。
私は娘にたくさん救われている。
だからいつも感謝しているし、尊敬している。
大丈夫だよって、魔法のことば!