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共食い看板部門では肉の万世がグランプリ獲得

肉の万世がグランプリ獲得

共食い看板と言うものがある。牛や豚や鶏が自分で自分の肉を調理していると言うグロテスク買うかもしれないが微笑ましい看板である。

共食い看板と言うものは外国特にヨーロッパではあまり見た記憶がない。私がパリで好きなのは1920年代に金子光晴もパリの日記に書いている金色の馬のトルソである。これは素晴らしい芸術だがこの何十年間で馬肉屋の数は減ったわけではないであろうが金色の馬のトルソと言うのは数が減った。

 20年ほど前の事モンマルトルの下のほうの街並みで私は大型カメラで駅の金色の馬のトルソーを撮影していた。三脚に乗せて結構時間がかかっていたので、私が店から出て行ってきて私をずっと見ていた。フイルムを何枚か交換して撮っていたらかなり店のオヤジが迷惑に感じたようで手振りであっちに行けと言った。

それで共食い看板なのであるが1月の第17回目のブラパチワークショップでは思いもかけぬ広いものがあった。肉の万世と言うのは交通博物館の向かいにあったところでニコニコした牛マークがシンボルであるが私にもここは思い出が深い。

 1966年か67年にカメラ雑誌でフォトコンテストというのがあってこれは今のフォトコンテストと名前は同じだがでは別の雑誌である。そこで中古カメラの話になって私を呼んでくれた。老舗のみやま商会の番頭さんとかあとどんな方がいたかはよく記憶にないが大学の1年生であるから肉の万世でご馳走になって買って次第なカメラの話をできるのは嬉しかった。当時私はオリンパスワイドスーパーの自慢をしたことをよく覚えている。

そーゆー肉の万世であるがかわいいトラックにこんな共食い看板のイラストがあるとは知らなかった。まぁ共食い看板のレトリックはそういう不可解なところにあるのだがこれなども見ていると豚がポークソテーを自分で作っているあたりはかなりブラックユーモアである。

 10数年前から万世のエントランスの右側に気楽なバーができたので何とか面白がってそこに行ったことがあるのだが佃島の私から見ると須田町と言うのは結構神田の先で遠いのである。それでなかなか行くチャンスがなくて10年以上がそのまま経過してしまった。今度ちゃんと準備をして行ってみようと思う。

 2019年1月13日のブラパチワークショップは新年恒例の写真撮影七福神と言うものであってまずギャラリーバウハウスで小瀧さんからいろいろ話を聞いてその後出発したすぐ隣が神田明神と言うのは絶好のロケーションである。

でも私は神田明神の中には入らなかった。これも昨年と同じである。参加メンバーの1人が私にカメラのガチャガチャをくれて喜んでいたらその紳士は今度は甘酒を私に振る舞ってくれた。私は酒飲みなので甘酒は飲まないから宗教上の理由で飲めませんとお断りしたのである。その人はいつもキャノンネットを持っている人でなかなか写真がうまそうだ。もう1台のカメラはリコーフレックスだったかな。




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