奉祝!コンタックス生誕90年❤️❤️😎✌️
Facebookの友人に指摘されるまで今年がコンタックスが登場して90周年のおめでたい歳であることを忘れていた。その人のFacebookで知ったのだが彼が紹介したのはブラックコンタックスならぬクローム仕上げのコンタックス1であった。
最近はコンタックスの名前が知られなくてコンタックと言う風の薬と勘違いしている若い連中もいるので説明しておくと最初のコンタックス1はこのようなブラック仕上げでその後のコンタックス2というのが大幅に改良されて仕上げがクロムになったのである。だから当初はセカンドモデルの方をクロームコンタックスと呼んで区別していた。
Facebookの友人がオンラインで示したクロームコンタックスと言うのは最初のブラックコンタックスがそのままクローム仕上げになっているので不思議な感じがしたと言う意味である。
戦前はコンタックスとライカとどちらが優れているかと言う紛争がまともに起こってそれで降りかかる火の粉は払わねばならぬとか変な方向にカメラ論争はイデオロギー上の紛争になってそれをカメラ人類が面白がると言うようなこともあった。
ニューヨークでもEmpire State Buildingかそれともワールドトレードセンターかと言う論争があって2001年にアメリカ政府が茶番劇でツインタワーを破壊してしまったので情けないことになった。Empire State Buildingの1人勝ちと言うのは面白くない。Chrysler Buildingが復活しそうであるがやはりちょっと役不足と言うところがある。
カメラの世界で言えばやはりコンタックスVSライカでやってきたのにカールツアイスは不幸な人生をたどってきたから東西ベルリンに分断されてその後西のコンタックスも上手く行かなくなってヤシカカメラと手を結んだけどその後も経済的に立ち行かなくなり京セラに助けられて名前は存続したものの、京セラもこれは商売にならないと言うので人類の文化遺産であるコンタックスと言う名前を勝手に消滅させてしまったと言うのはカメラの文化的犯罪である。
川端康成がどっかの駅でカラス鳶を着て、これはインバネスコートのことであるが、革ケース入りのブラックコンタックスの絞りを操作しているところがあっていかにも文人墨客の下手な写真テクニックと言う感じがするのは見ていて微笑ましい。
1970年代初めのまだウィーンにペーターのライカショップができる前の中古カメラ屋さんと言えばFoto Oratorと言うのである。ある時そのカメラ屋さんに行ったらゼントルマンがブラックコンタックスを売りに来ていたのだが店は相手にもしなかった。それで私は商売の邪魔をしてはいけないからお店の外に待っていてそのジェントルマンが出てきたときに値段を聞いたら5000円でいいと言うのでそれを手に入れたのである。
私にとっての最初のブラックコンタックス体験であって新たな視神経の覚醒がそこにもたらされた。テッサ5センチがついたシンプルなカメラであって5センチのレンズで横画面でたくさん撮影をした。そのシリーズが1976年にヨーロッパを巡回した写真展の中に入っていたらしい。ザルツブルグ近代美術館のコレクションの中に入っていることに気がついたのであってそれまではブラックコンタックス1でテッサ5センチで撮影した事実そのものを忘れていたのである。
私の不確かな記憶よりもザルツブルグ近代美術館のコレクションの方がはるかに確かに記憶をサポートしてくれているわけだ。
90歳の誕生日おめでたいから中古のコンタックスでも探し回ろうと思う。オンラインでね。
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カメラで本気出す。カメラに本気出す。ついでに写真芸術にも本気出す。2001年5月からスタートしたチョートクカメラ日記です。webマガジンは…
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