モンドリアンの画、77年間上下逆さまに展示されていた件
モンドリアンのNew York City 1と言うタイトルの絵画が77年間逆さまで展示されているのを専門家が指摘したそうだ。アブストラクトの作品はソ連のフルシチョフの時代では無いのだから、どちらの方向から見ても本来自由なものだと思うけれども天地無用にうるさい人はそういうことを話題にしたがるのであろう。
東京の滝野川の路地裏にまるでモンドリアンの絵にそっくりの壁面があるので私は滝野川のモンドリアンと命名している。色彩の配分が似ているのであるが別にそれは人間の手が加わってそのような色彩配分になっていないところが素晴らしい。
ニューヨーク近代美術館に通っていた頃、8 × 10インチのデアドルフカメラでニューヨークを撮影していた。大型カメラであるからスクリーンは逆さまである。それでニューヨーク近代美術館で私が勉強したのは、エドワードウェストンから始まってアンセルアダムスなど大型カメラを使う巨匠の写真集を逆さまに見ることから始まった。その後にオリジナルプリントをビューイングしてこれも正しい上下ではなくて逆さまにプリントを鑑賞するのである。
生理学的な実験で人間の網膜に映る像は上下逆さまなのだがそれを視神経が上下を補正して見せていることを実験するのがある。紙にピンホールを開けてその手前にボールペンか何かを上から視野に入ってくるように差し出すと視神経はそれが下からボールペンの先が上がってくるように見えるのだ。子供の頃そんなことをして面白がっていたのである。
宇宙空間でモンドリアンの作品を鑑賞するときは上下左右はないと思うけど。
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チョートクのカメラノート📷🎥📹
カメラで本気出す。カメラに本気出す。ついでに写真芸術にも本気出す。2001年5月からスタートしたチョートクカメラ日記です。webマガジンは…
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