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トロントからモントリオールで活躍している池見さん

昨年の春のギャラリーバウハウスの写真展の時に、私のトークショーに来てくれた人である。しかも2回。トークショーに両方とも来てくれて、2度目のときには私のポートレートを手渡してくれたので嬉しかった。

20年間看護のお仕事をしていて、今ではその方面のスペシャリストで大学でも教えているそうだ。それで最近東京の中野方面に引っ越しされたそうだが、いきなりカナダに居住することになったので私も感心しているのである。

池を見ると言う名前が哲学的でよろしいね。しかも彼女のトロントで開催された展覧会の右上のほうに私のポートレートも展示されているけれども、このアーティストのやる事は正統派キュビズムと言うところがあって、パースペクティブの分解が自然に開始されているのである。

最初池を見る人から、私のポートレートをニューヨークで展示すると言うメールが来たので、これは面白いと思っていたら、何でもナイアガラフォールズからニューヨークに徒歩で入国できるところで入国を拒否されたのだそうである。別に彼女が政治的な危険人物であると言うわけではなくて、ESTAを取得していなかったので入れなかったらしい。調べてみたら、昨年の10月まではナイアガラの滝から徒歩でアメリカ側に入国できたそうである。レギュレーションが変わったのだな。

それで池を見る人は、今ではトロントから移動してモントリオールに滞在することになったらしい。これが日本を出発してから10日目なのだから、エキセントリックである。

我々の世代から見て若い人がなかなかやるなと思うのは、言葉はしゃべれなくて当たり前。それで翻訳ソフトのデバイスなどを使って意思疎通をしていると言うのは逆にスマートだと思う。

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