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ガラクタ屋さんのお客さんのコニカスタンダード

メイドインオキュパイドジャパン時代のコニカの最初のモデルは発見すると手に入れるようにしている。最近も1台手に入れたのであるが、コニカの歴史を調べたら、コニカスタンダードと言うモデルがあって、これは国内の販売よりも1年早くすなわち、1947年にアメリカ軍とかPX関係で販売されたのだそうだ。敗戦から2年目だから凄いことだと思う。

それでコニカスタンダードで検索してみると、驚いたことにトップヒットがガラクタ屋さんのにだいめさんがかいたテキストなのである。これには尊敬しましたね。

製造番号も4000番台でかなり若い。コニカの1番最初のモデルというのがかなりレベルの高いコレクターさんが好んでいるものであるのを私は経験で知っている。ある集まりで、それは別にコニカミノルタのパーティーでも何でもなかったのだが、そこに登場したジェントルマンがカバンから出して大切そうに見せてくれたのが、コニカのファーストモデルの本体とトップカバーだけでレンズもう何もついていないジャンク品なのである。

それをニコニコしながら見せてくれると言うわけで、この時代のコニカカメラが好きなんですと言われると、まさにその通りであって、写真が映るとか映らないとか言うのは、非常に低レベルなカメラに対する愛情であることがわかる。

戦後で1番最初に作られた国産カメラと言うことになると諸説あるけれども、私が記憶しているのはPanonのパノラマカメラだと思う。社長の赤津さんがお元気だったときに6時間程のロングインタビュー収録させていただいたのだが、その時に出たお話が1946年に最初のカメラを作って1番苦労したのはレンズがないことであったと言う。仕方なく自分の持っているライカのレンズをつけたりしたが、後に小西六でレンズを提供してくれて助かったと。

ところで、このコニカスタンダードはトップカバーにメイドインオキュパイドジャパンの刻印がある。しかし私が持っているメイドインジャパンのコニカカメラがカメラのボトムの皮の部分にエンボスがあるのだ。思うにアメリカ軍に忖度するためにPX関係で販売したのは見えやすいところに刻印を入れたのではなかったか?

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