シェア
カメラノートスペシャルを6年近くやっていてすっかり忘れていたテーマがあった。ロシア製のカメラとレンズと言うよりもソ連製のカメラとレンズの素晴らしさである。
1975年の夏に東ベルリンにソ連製のパノラマカメラを買いに行ったのである。当時の値段で東ドイツマルクで750オストドイツマルクだった。西側と東側の経済の力の差が実際には1対3なのであるから250西ドイツマルクで優秀だソ連製のパノラマカメラホリゾントを手に入れたことになる。
チェコスロバキアのカメラ雑誌に数点の日本のスナップショットを掲載した。為替管理の関係で当時のチェコの通貨は西側には持ち出せないと言う原則であるから5000円ほどのチェココルナをプラハの中古カメラ屋さんで28ミリのソ連製の広角レンズに変えたのである。これが私にとって重要な意味を持つことになるとは手に入れたときには想像もしていなかった。
日本では最終的にソ連製カメラロシア製レンズのブームはきたのであるが、それ以前のソ連製カメラに対するカメラ人種差別の状況にはひどいものがあった。