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スペシャル1月第一弾 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

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2025年あけましておめでとうございます。本年も田中長徳のカメラノートをよろしくお願い申し上げます。
2025年も頼りになるのはあなただけ!
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カメラノートスペシャル1月第一弾 1 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

1 2025年あけましておめでとうございます。本年も田中長徳のカメラノートをよろしくお願い申し上げます。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 2 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

2 ハッセルブラッドいい格好のカメラ 50年以上前に当時の広告写真の仕事をしていた。私にとってハッセルブラッドは素晴らしいカメラだった。他に使えるカメラがないわけではなかったが、日本デザインセンターではハッセルブラッドと1連の交換レンズを使っていた。それで当時を思い出すに、なぜハッセルブラッドがかっこいいカメラであったのかと言うと、まずその値段である。80ミリ標準レンズ付きのハッセルブラッドはマガジンがいっこ付いて300,000円位した。私の初任給が35,000円であったか

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カメラノートスペシャル1月第一弾 3 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

3 デジタルカメラを作っている世界的な大メーカーというのが日本に集中しているのは皮肉と言う以外にないが、それが現実である。 デジタルカメラマガジンと言うデジカメを扱った月刊カメラ雑誌の創刊号の時から10年間ぐらい毎月連載でカメラエッセイとカメラ批評の仕事をずっと2ページずつやってきたのである。それでその頃私がよく触れていた事はこんなことである。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 4 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

4 最も初期のデジタルカメラ、つまり30年前はその画素数が80,000画素とか100,000画素であった。当時の富士フイルムの型番も忘れてしまったカメラが750,000画素であって、これはプロ用であるとみなされていたので、私もプロの端くれだから750,000画素のデジカメを使っていたのである。そしてその当時に私がデジタルカメラマガジンに書いたことであるが、35ミリフイルムカメラのシャープネスと同じ情報量を得るためには、少なくとも3,000,000画素を持ったデジタルカメラが登

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カメラノートスペシャル1月第一弾 5 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

5 Facebook上のグループでクラシックデジタルカメラを愛する市民の会と言うのを私は冗談で5〜6年前に作ったのである。会員数は結構な数に増えてそこで発表されている写真もなかなかプリミティブでアトラクティブである。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 6 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

6 私が日本大学写真学科に入学した。1966年の話だが、当時私はすでにライカM2を持っていた。ワンクラス200人以上いるようなマスプロ大学でライカを持っている。学生は2人しかいなくて、そのうちの1人が私だった。もう1人は土建屋さんの息子さんでお金持ちだったから、35ミリの頭ミクロンレンズをブラックのエムツーに付けていた。今でも覚えているのは今のライカ人類さんが^_^大好きな8枚玉のこのレンズは当時77,000円もしたのである。大先輩高梨裕さんが持っていた。スーパーアングロン2

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カメラノートスペシャル1月第一弾 7 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

7 カメラ選びの2025年版で新しく新しく追加したい重要な項目がある。私はいつもこのノートで1,000,000円以上の高いデジタルカメラを買う人を批判し続けてきた。でもそれにはちょっとした背景があるのである。カメラメーカーの営業妨害しているわけではない。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 8 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

8 数年前まで私はカメラが実際に使わなければ何の価値もないと言ういわゆるカメラとクラシックカメラ原理主義と言う立場でたくさん本を書いてきたし、カメラ評論をしてきたのである。しかしこの1年ぐらいその考えが変わってきた。30年前にモスクワから赤旗が降りて、マルクスレーニン主義が否定されたのと、これは似ているような感覚がある。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 9 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

9 カメラの精神的な選び方。 イワシの頭にも信心とは言うけれど、ソ連製カメラを集めている私にとってライカタイプのモデルで、通常はレンジファインダーの窓が円形なのであるが、Zorki5と言うモデルだけはファインダー窓が四角形なのである。これがカメラの精密な印象を与えると言うのは、我々が長い間ライカのエム型モデルを使ってきたことによる刷り込み現象だと思う。それで好きでこのモデルばかり使っていた。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 10 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

10 カメラ選び2025年版で私が1番指摘したいのは、これは以前から全く変わらない。私の意見であるのだが、デジタルカメラにはライフスタイルが感じられないから、仮にそれを使っている有名写真家がいても、その写真家を尊敬する理由にはならないと言うことだ。

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カメラノートスペシャル1月第一弾 11 田中長徳直伝2025年のカメラ選び

11 30年前の間違いだらけのカメラ選びの頃には、カメラの選び方はなかなか政治的な背景を持っているものであった。それがカメラノートスペシャルで1年前にやった当時にはだいぶ風向きが変わってきて、自分の好きなライカカメラでもコンタックスでも良いのだが、クラッシックなフイルムカメラを1台手元に置いておくと楽しめる。そしてそれにプラスとして実際の写真を使う実用カメラと言う意味でコンパクトデジカメをお勧めした。APS-Cのミラーレスでもよろしい。

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