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#風土病
風土病 2. 本物のレンズのハレーションはレンズフードなどで防げるものではない。物撮りをたくさんやった私の経験から
小型カメラのレンズフードと言うものにはなかなか歴史がある。カメラメーカーが制作したレンズフードは値段が高かったから別のアクセサリーメーカーが専門に作ってその値段のギャップを埋めていたと言う歴史もある。戦後日本のライカコピーがたくさん登場して、それぞれのライカコピーにはそれぞれの専用のレンズフードが売られていたけれどもそれでもなかなか高い値段であった。何しろ日本がまだ貧しかったが高度成長期であるからカメラは無理して10ヵ月払いで神田の林商会から手に入れたとしてもレンズフードにま
風土病5 ボール紙で作ったホームメイドフード。古今東西数である35ミリカメラ用のレンズフードでこれが1番エキゾチックで好きです。
いろいろなレンズフードが世の中に存在するが私が1番エキゾチックで好きだなと思っているのはいくつかの手作りのレンズフードである。ボール紙の頑丈なやつをレンズの先端に合わせて丸く筒状にしてそれを適当な接着剤で固定して内側は黒い植毛を入れて外側は光学機械であるからブラック仕上げにする。こーゆー手作りのレンズフードと言うのは私が持っているたくさんのレンズの中にいくつか見ることができる。ドイツはミュンヘンで作られたハインツキルフィットのレンズで初期のレアな望遠ズームレンズがある。その焦
風土病と言う病. 7 私の最も嫌いなライカ純正のレンズフードは1,500,000円もする野口ルックス50ミリエフ0.95である。
明るいレンズが優秀なレンズであると言う勘違いが世界中に起こって、野口ロックスと言うレンズに異常に高い値段がついている。本を正せば1950年代が60年代にエルンストライツの職人が丹精込めて磨き上げた明るいレンズが野口ルックスのエフ1.2であった。当時はすでにef 1.4のズミルックスが存在だからそれより明るさが0.2だけ明るいレンズが非常に高いと言うのも不思議な価格の論理である。でも市場科学と言うのはそういうものであってもともと弱肉強食というかこれは言葉がうまく合っていないと思
レンズフード9 リーフリードランダーから正しいレンズフードの作り方について教えてもらった。それはフィルターの枠の熱いやつのガラス部分を壊してそれをレンズフードの代用にするのである。
リーフリードランダーと言うのはストレートフォトグラフィーの巨匠写真家である。路上が彼が表現する表現世界の全てなのである。しかも使うのは型遅れのライカであってレンズは35ミリ位しか使わない。30年ほど前に私はフリードランダーの大ファンで追っかけをやっていたのである。それでヨーロッパで知り合いになって彼が日本に来た時もお寿司屋さんでいっぱいなどと言うこともあった。でもその時に私が教えられた事は有名写真家と友達になっていっぱい飲むなどと言うのはゴシップのネタにはなるであろうがそれ以
10 カメラをスタイルで揃えようとする人は中古価格で高いレンズフードを揃えるものです。それだけのお金があったら外国に行けるのにね。
レンズフードと言うのは単なる立体である。単なる円筒形である。こっちから見ると光がそのまま入ってくる。カメラの本来の語源である所のCamera Obscuraはフライ部屋と言う意味だそうだ。それに対してレンズフードと言うのは光を通す明るいTubeである。そんなものが市場で何万円もすると言うのは実に不思議な次第だがそれは有名なカメラメーカーがそこに刻印を打って通貨と同じように強制的な通用力を持たせているからである。最近はOEMも盛んであるからおそらくこれは私の想像であるものだが、