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風土病 2. 本物のレンズのハレーションはレンズフードなどで防げるものではない。物撮りをたくさんやった私の経験から

小型カメラのレンズフードと言うものにはなかなか歴史がある。カメラメーカーが制作したレンズフードは値段が高かったから別のアクセサリーメーカーが専門に作ってその値段のギャップを埋めていたと言う歴史もある。戦後日本のライカコピーがたくさん登場して、それぞれのライカコピーにはそれぞれの専用のレンズフードが売られていたけれどもそれでもなかなか高い値段であった。何しろ日本がまだ貧しかったが高度成長期であるからカメラは無理して10ヵ月払いで神田の林商会から手に入れたとしてもレンズフードにまではお金が回らないのである。当時のレンズはハレーションの問題がかなり深刻であったからレンズフードをつけないわけにはいかない。それでワルツとかハンザと言うようなアクセサリーメーカーがちょっと安い値段でレンズフードを提供するようになった。

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