【コラム】あの、蟹黄面をお手軽に〜不等ブランドの苏式蟹黄面
「蟹粉拌麺」をご存知でしょうか?上海蟹(大闸蟹)の蟹味噌、蟹肉でつくるミートソース的なものを麺に和えて食べる料理です。2023年8月、コロナ明け間もない久しぶりの上海でこの麺を食べてみました。2017年頃から上海で流行っていたらしく、あちこちの店で置くようになっていました。今回は朝7時から観光地の王道、南京路步行街の中程をちょっと脇道に入った佳乐汤包(贵州路店)にて。
88元、約1,760円。為替レートが良くないし上海の中心部なのでお高めですが、旅行者の日本人には十分です。この様にたっぷりの蟹餡、麺、蟹酢的なものが別々出て来て、自分でまぜまぜして食べます。日本人に非常にフィットした味で、多くの人が気に入ると思います!
これを日本で食べたらいくらかちょっと調べたら、日本橋の蟹王府で食べられるみたいですが、4,840円…まあ、こうなるでしょうけど素人は手が出ませんわな。
まあ、また中国に行ってで食べるのが吉と思ってましたが、2024年の年始の上海のスーパーで、こんな物を見つけました。
箱の右上に、今一大ブームが来てる無添加系の言葉「0香精(香料ゼロ)」「0蛋黄(卵黄ゼロ)」「0防腐剂(防腐剤ゼロ)」が表示されています。更に安息香酸、ソルビン酸未検出とまで記載。生のカニのみ使用、100g以上の上海蟹を選んで使用。「5分でおうちで蟹黄面」的なキャッチコピーも書かれています。値段は高級スーパーOle の会員価格で400円くらいでした。これで日本でも蟹黄麺が楽しめたら言うこと無い!と買って帰りました。
中身は生乾麺、レトルト調味料の蟹餡、葱油、そして現地の店でも付いてた蟹酢的なもの。忠実ですね。
作り方も箱の裏面に絵付きで描かれています。これを見て作ってみました。
お味の方は…ややレトルト臭があると言えばありますが、付いてる葱油(2袋付いてますが両方使うの推奨)加えると感じなくなります。蟹酢は現地でも同じ感想でしたが、私は無い方が蟹を感じられて好きかな。
というわけで、中国ものの麺も付いて気軽に蟹黄面食べられるという点では結構良いのではないかと思いました。
なお、左上のInternational Taste InstituteのWebにこの製品の記載があることを確認しました。2022年に1つ星取ってるのは確かなようです。
ところでこの不等ブランドの意味ですが、日本人的には変な感じがして気になりますよね。調べてみると創業者がマヤ文明の人類滅亡説である2012年12月に本格的に事業を開始したので、自身が“不等(待てない)”と改名したらしいです。これをブランド名として創業したのは2014年という若いブランドです。これまで無かった製品なので、ありがたいですね。日本にも輸入されるといいなあ。
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