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うるさい街-ニューヨーク

サンディエゴもニューヨークも3日ずつくらいしかいなかったので
一切沈没でもなんでもない。

サンディエゴからニューヨークへの便の中で、
久方ぶりの空の旅を楽しみたかったのに、
気がつけば身体中に発疹が出ていた。
自分の体がどうなってしまったのかと焦って、
CAに申告したら、緊急着陸されてニュースになっちゃうかも!
長時間の取り調べになってしまったらどうしよう!という壮大な取り越し苦労の末、
なんとか到着。


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〈隣に子供が座ったが窓際を譲らなかった〉


飛行機からやっとのこと降りて、荷物がベルトに乗ってくるのを待たずに体が行ってしまい、引き返すなどのゴタゴタの末、
今回は予約したから大丈夫と、
目的地のホテルの住所をタクシー運転手に告げてみると、
それはニューヨークではなくニュージャージー州のホテルだよと言われた。

とりあえず中心部に降ろしてくださいと言う。


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〈別の州のホテルを予約するというハイセンスなミス!〉


スターバックスでwifiにすがってまたしても宿探しから始める。
みたかこれぞ、旅の理想と現実のギャップ。


●ニューヨークにきた。 
街がうるさい。       
はやくしずかなところに行きたい。

いろんなコトにテンパっている自分を見るのってなかなかない。       
だれかになにかやらされているわけでもないのに、自分でしたいこととかしたことに満足いかなかったりしてる。

飛行機でいきなり蕁麻疹がでたり、タクシーで久々に車酔いしたり、寝不足のまま時差の関係で朝になってた。
ニューヨークうるさい。。
06/02/●


NYはゴミゴミしていた。

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〈これが世界のNY〉

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〈ゴミすごい。。。〉


●まちとひと

NYはきたなくて、まるで街のことなんか、他の人のことなんかどうでもいいってみんながおもっているみたいにみえた。       
今日は、昨日よりでも、ずっときれいだった。(ごみの日関係?

道路にはほとんど黄色いタクシーばっかが渋滞にイライラしながらはしっていて、       
あっちこっちでクラクションが鳴る。

今日はブルックリン橋にいって、自由の女神を遠くでみて、MoMAっていう美術館に迷っていたら、たどり着いたときにはもう閉館していた上に暗くなっていた。

だから夜のブロードウエイを歩くことになった。       
夜のブロードウエイは、すごくこわくて、どきどきしていたけど、完全に暗くなってしまうと、どこか新宿の学校に通っていた時のような気分に戻って、ほっとしてる自分がいた。

こういうのが怖いんだなと思った。       
でもサンディエゴでマネーベルトをかったので、貴重品はいつも腰に縛ってある。

バスもつかって、やっとホテルに戻れたとき安心した。       
夕飯買ってなかった。今日は殆どなにも食べないで終わってしまった。

バスを待つ時間も、信号の時間も、ご飯の時間もだんだん勿体無くて、なるべく足を動かさないといけない気がしてしまう。       
NYは思ったよりおっきくて、どのビルも一番を争っているみたいだ。

今日喉がかわいて、スターバックスにはいったら、一人で話している男の人がいた。       
一日に何人もそんな人をみかけるし、日本にもたまにいる。

私がアメリカに来たとき、一番びっくりしたことは、たまにみかける、携帯のハンドフリーになるやつ。       
耳にワイヤレスのイヤホンがついていて、見た感じ、全然電話してないで一人で話しているみたいに電話する人にびっくりした。

いつか将来に、人の頭のなかにはいってしまうんじゃないか。どこまでも小型になりそう。

そして、もしかしたら、口をひらかんでもなにか送受信できちゃう未来も近い気がする。

ホテルにかえって、スカイプでチャットをしたら、もう朝の4時だ。       
カリフォルニアにいた時の3時間の時差のままの時計に、いつもだまされちゃう。       
お風呂が共用というわけありの安宿、心配なのは水虫感染だ。 
06/04/●


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〈銅像じゃなかった。。〉


9.11の現場であった場所にいくと、
未だにNYの負ったじゅくじゅくとした傷口をみたようだった。
資料館のようなところでは、
その日、命をかけてやり取りをしながら働く消防士や救命士の肉声テープを
聴くことができる。

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〈気分が悪くなるほどの大量の写真〉


それでも前へと、歩み始めていた。

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〈人のチカラすごい〉
tribute WTC 6/2

●怖いことはできないこと?

NYの夜にも慣れてしまった。       
今日も9時半とかの帰りになった。       
ねぼすけて結局お昼すぎにホテルをでてから、早足で、昨日行けなかったMoMAに行く。       
でも丸一日ご飯を食べていなかったので、お腹がすいて途中で食べたりスタバにいって、でもほとんど時間かけなかったのに、着いたのは3時半で、閉館まで2時間だった(バスを使うべき)       
でも、だいたいのところはまわれた。最後にみようと思っていた彫刻がみれなくって残念だったけど。       
最上階の作品は、私の好きな味だった。       
名前は、Aly。。?だっけ。めもったけどメモ帳が遠い。

最上階は写真禁止なのにうかつにとっておこられたけど、どうせおこられるなら、その作品を撮っておこられたかった。       
その作品は、竜巻の映像のやつと、もう一つ、女の人が、なんとも言えない音色で永遠にうたいながら、
手に持ったコップの水を右のコップから左のコップへ、左のコップから右のコップへと、交互にうつし入れていく映像のやつで、ずっとずっとそれをみていた。まるで、その人がその場所にいるみたいだった。

モマもブルックリンも、NYに留学した友達の勧めで来ている。
ここにきてから全部アドバイスをもらったものだ。

タイムズスクエアは、なにか、そこだけ、大きな箱に入ったみたいに、なんとなく空気がちがくて。       
とにかく人がたくさんいて、周りをテレビに囲まれたみたいに画面ばかりが奇抜な色で光っていた。       
みんな写真をひっきりなしに撮っていた。       
私はすりにあわないようにきをつけた。

その場所をはなれてブロードウエイにもどると、あれさっきのはなんだったんだろうって感じに雰囲気が違う。       
ブロードウエイがあんまりすごく感じなくなるほどにタイムズスクエアはすごい。

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〈テレビ画面に四方八方を取り囲まれた箱って感じ〉

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〈ブルックリン橋〉

NYは本当にいろんな色がある。       
街を歩けば食べ物飲み物買い物全てに不便はなくて、どのお店もきらきらして。       
帰りによったリトルイタリーはまた違った雰囲気で、ちょっと足をとめてお食事どうですかって感じの余裕と歩行者天国。ろうそくでご飯なんて、きっとロマンチックだ。       
チャイナタウンは、そんなにみていないけど、私のホテルはもうそのど真ん中で、多分視界に入りすぎていたんだろうけど。       
なんだかどのお店も手作り感あって、文化祭みたいね。
私のホテルの人もチャイナだけど、最初なんとなく、怖いなって思ったけど、すごく優しくて、日本のうたがすきなんですよっていって、おじいさんが、日本の戦争時代の音楽を携帯で私にきかしてくる。笑

明日は運がよければ、ロンドンだ。       
ロンドン。
蕁麻疹大丈夫かな。。 


NYにはMoMAという美術展があり、その最上階でたまたまやっていたAly..なんとかという作者のメモは、
その後どこかにいってしまった。
今まで観た美術品の中で、もっとも不思議で、魅力的なその映像と音色を
その後いくらネットで探しても、見つけることができない。



沈没宿

チャイナタウンのSun Bright Hotel
140 Hesten ST  6/2~6/5

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チャイナタウンの中心部にあるモーテルの中の、窓のない部屋だった。
ここに倒れこんで2時間目を瞑ったつもりが、朝になってしまっていた。
窓がないのに朝から晩までそこらじゅうの黄色いタクシーから
クラクションの音がうるさく鳴り響き、
旅をしているというよりも、
目にする、耳にするものから怯えて丸まっていた。
こわくてどこの店にも入れないから、お腹ばかりが空く始末。
空腹のまま宿を出て、空腹のまま観光をこなしてかえってくるの繰り返し。
窓があったら、もっと、こわかったかもしれない。

私のことを旅から守ってくれる、隔離部屋だ。




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