共鳴の指導は、プレースメントから声道のコントロールへ(音源フィルタ理論:Source-filter Theory)
プレースメント
プレースメントとは、声をどこかに置くこと(place ment)によって共鳴感覚を得ようとするメソッドです。このタイプの指導を受けたことがある方は多いかと思います。
「声を頬骨に響かせて」
「眉間の第三の目を見開いて」
「チャクラで」
「前歯に当てて」
「鎖骨に響かせて」
「副鼻腔に響かせて」
「マスクに当てて」
「千回ミーで発声練習すれば、マスクに当たるようになる!」
のような指導方法がプレースメントです。
音源フィルタ理論(Source-filter Theory)
・喉頭における発声(喉頭音源)
・声道における共鳴(フィルタ)
音源が声道フィルタというシステムに入力されると、声道において共鳴特性が反映されます(フォルマント)
その結果として、システムから出力されるさまざまな特性を持つ応答が音声であると考えることができます。
近年の声についての研究により、このようなシステムによるモデル化は、音声生成における音源フィルタ理論(source-filter theory)と呼ばれるようになりました。
【ポイント】
声道形状が変わると声道の共鳴特性が変わり、出力される音声の質=共鳴が変わる。
共鳴の指導はプレースメントから声道のコントロールへ
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