すきっ歯と笑顔と気持ちいい。

僕はすきっ歯だった。そう、生まれた時はすきっ歯で笑った時には漆黒の闇が唇と唇の間に現れる。
だが今はすきっ歯ではない、歯列矯正したからだ。
すきっ歯の場合は歯列矯正の期間が短いらしい、それでも半年はワイヤーと銀色の金具と戦った。
戦いは熾烈だった。少しずつ隙間を狭めていくのに慣れるまで痛いし、たまに金具は外れてしまい口の中は荒らされる。
それと長く付き合ってる人たちは凄いと思う。
いやでも気になるし、自分ではどうしようもない。
一つがうまく行かないだけでなぜこんなことをやり始めてしまったのか後悔と絶望は何度もした。
でも、最後までやり遂げた後は今ままでの苦労は全て吹き飛んだ。
コンプレックスというものは人それぞれあると思うが、自分の選択次第で自信に変えることができるんだと人生で初めて経験した、今までのネガティブ思考から少し前向きに人生と向き合う楽しみを知った経験だった。
あなたがもし悩みがあるなら、素直に自分になりたい姿をお医者さんに伝えすることは何も恥ずかしいことでも、悪いことではない。
あなたは幸せになるべきだと思うし、歯医者さんはその為にサポートしてくれる。
なんでもないけど歯が綺麗だと気持ちいい、そんな人生はきっと気持ちいいと思うな。

#いい歯のために

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