元薬剤師が情報系大学院で社会人学生してる話
はじめに
これは社会人学生 Advent Calendar 2023 21日目の記事です。
ずっとブログ書く書く詐欺をしていたので、これを機会に色々と投稿していきたいです。
自己紹介
ちょりーぬと申します。X(旧Twitter)に生息しています。
タイトルの通り、私は以前、薬剤師をしていました。2年間、調剤薬局で薬剤師をした後、大学院に入学し、在学中の就職活動を経て、今は薬剤師としての経験を活かせる会社でシステムエンジニアとして働いています。
私は2022年4月にAIIT(東京都立産業技術大学院大学)情報アーキテクチャコースに入学し、現在は2年生です。在学中に、フルタイム(薬剤師)→専業学生(無職)→インターン(エンジニア)→フルタイム(エンジニア)とステータスが変わりました。
進学した理由
医療業界でITの力をもっと活用したい
医療の現場はまだまだアナログな部分が多く、ITの力をうまく活用すれば本質的な業務(患者さんへのよりよい医療サービスの提供)に集中できるのでは?と思いながら調剤薬局で働いていました。自分がこれから医療に関わるとしたら、ITの活用を進めていく立場で働きたいと思うようになりました。
薬学部の時にIPAの基本情報と応用情報の資格はとっていましたが、エンジニア未経験の状態でいきなりエンジニアとして就職するのは難しいと判断し、情報系の大学や大学院を調べ、学費の負担も少なく東京にキャンパスがあるAIITを受験しました。
受験までにやったこと
とにかく資格を取った
私はエンジニアとしての経験がなかったため、受験では資格を強みにしようと考えました。国家資格の方が評価されそう、というざっくりとした理由でIPAの試験をメインで受験していました。実際、面接ではIPAの資格取得(特に高度資格)が評価された印象でした。それ以外には統計検定2級を取得しました。
先輩のブログやTwitterで情報収集
入学前、私の周りには社会人大学生やエンジニアがおらず、ブログやTwitterから情報収集していました。特に、Twitterは情報収集だけでなく、入学前にAIITの同期や先輩とつながることができてよかったです。
大学院生活
1年生
最初の1年間は通常の大学と同じく、興味のある授業を選んで受講します。授業はすべて録画されており、後で見返すことができます。しかも、自分が受講していない授業や過去の授業も自由に視聴できます。ありがたい。
私は1年生の期間はほぼ専業学生(無職)だったので、余裕をもって授業に参加できていましたが、周りのフルタイムで働いている同級生は試験前になると睡眠時間を犠牲にされている方もいました…。
授業内容に関しては、AIITは実務経験のある先生が多く、シラバスの内容を超えた実践的なお話を聞ける機会も多かったです。
2年生
通常の修士課程では論文を書くことが卒業要件であることが多いかと思いますが、AIITではPBL(Project Based Learning)の成果をもって卒業となります。PBLとは、ある課題に対して学生が協力して解決する中で様々なスキルを獲得する学習方法です。
AIITでは1年間、2〜7名のプロジェクトチームで週18時間以上活動します。課題はチームによって様々で、担当の先生が方向性を決める場合もあれば、学生が自由に決める場合もあります。
私の所属するチームではアジャイル開発やソフトウェア開発の手法を身につけることを目標(課題)に設定しました。社会人大学院ということもあって、活動内容に対して先生の介入はほとんどありません。そのため、PBL活動では学生同士のコミュニケーションや相性がかなり重要になります。私のチームでは、PBL活動が始まった直後から、チームビルディングや運用の基盤づくりに力を入れていました。そのおかげで、活動開始から約8ヶ月経った今もうまくコミュニケーションを取りながら活動できています。
社会人と大学院生の両立
2年生の後期からフルタイムで働くようになり、当たり前ですが専業学生だった頃と比べて時間の余裕がなくなりました。その一方で、PBL活動の中で得た知識や経験が仕事の役に立つことも多く、日々やりがいを感じています。こういう風に思えるのは何よりもPBL活動のチームメンバーに恵まれているおかげだと思います。
PBL活動に興味をもってくれた方へ
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