「豆腐メンタル」から脱出!
飯山晄朗著 「勝者のゴールデンメンタル」を読んで
Clubhouse「朝5時の定番」でお世話になっている飯山さんの著者を拝読させて頂きましたので、感想を共有したいと思います。
飯山さんはメンタルコーチとして有名なオリンピック選手や甲子園に野球部を導くなど、スポーツコーチとしては第一人者です。その飯山さんが「心を強くする」秘伝のメソッドを惜しげもなく公開して下さっているのがこの本です。
自信とは根拠のない錯覚
変化を楽しむオトナ=プロシニアを増やしたいと思って活動していて常々思うのは、日本人は自己肯定感が低い人が多いということです。これはきっと「ひと様に迷惑かけてはいけない」や「周りの空気を読まなければいけない」と言うことは小さな頃から刷り込まれた結果だと思います。もちろん、これが日本人の美徳でもあるのですが、自信がないために一歩踏み出せない人が非常に多いと感じています。
その中で本書では、「勝ちたい」→「勝てる」や「できたらいい」→「できる」と言うように言い切る形を推奨しています。「でいれば」という裏には「条件が整ったら」と言うように、結果が出なかった時の”言い訳”が含まれているからです。
この自信をつけるためのいくつかの方法を抜粋で紹介したいと思います。
まずどの山頂を目指すのかを決める
「どの山頂を目指すかを決めて、その為に必要な準備をする」
このまず登る山頂を決めるのはとても大切だと思います。特に自分が何を達成すれば良いかわからない人…。答えを探しても出てきません。答えは今ある選択肢の中から決めるのです。
本書ではその際に「ゴールに到達した自分の姿をイメージできる表現」を薦めています。例えば飯山氏の場合は「日本で一番勇気を与えるメンタルコーチ」という具合です。
目的には「他喜」を含める
「他喜(たき)」とは自分以外の人を喜ばせることだそうです。
目的には「他喜」を含めると良いそうです。
逆境やカビにぶつかると、自己防衛本能が働いて諦めてしまう人とそうでない人の差は「喜ばせたい人」がいるかどうかです。
飯山氏がコーチをしている平昌オリンピックの高木菜那選手がTVで語った言葉が参考になります。
心ではなく行動を変える
脳は「思い」といった入力よりも、「言葉・動作」といった出力を信用する特徴があるそうです。だから、プラスの言葉を口に出すことや、笑顔でいることで心を整えて集中状態をつくることが出来ます。
これは「問いかけの質」も大事になってくるそうです。
脳は問いかけたとおりに答えを考えるので、「できない」とオーダーすると「できない理由」を考えます。逆に「できる」とオーダーすると「できる理由」を返すそうです。
「よしやってみるか!」と走り出そう
最後に飯山氏は「よしやってみるか!」と走り出す人が増えて欲しいと伝えています。私のプロシニアの活動も、成功する(今も成功しているわけではありませんが…)根拠なんてどこにもありませんでした。ただ、自分の将来を考えた時に、仕事・家庭以外にも軸が欲しいと思い、プロシニアを目指すと決めて発信を続けています。今では自分が主催のコミュニティを持つことができ、他の人の背中を押すことも出来ていると思っています。
これも全て「まずやってみる」と行動を始めたことと、周りからポジティブなフィードバックを貰えたことがスタートでした。
本書では今回初回した以外にも多くのゴールデンメンタルのメソッドが書かれています。何かをやりぬきたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。