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「お金」が尽きると「夢」は尽きる

「夢と金」西野亮廣著を読んで

今回は芸人の西野亮廣さんの「夢と金」の感想を書きたいと思います。西野さんが毎朝発信されているVoicyを聞かせて頂いて、お金の勉強をすることの大切さを感じていましたが、時間をとることが出来ず今まで読めずにいました。今回のタイトルにした「お金」が尽きると「夢」は尽きる…というのはまさにその通りですね。今回は本の中から特に共感できた3点をあげたいと思います。

「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知っていますか?

「プレミアム」とは「競合がいる中で最上位の体験」
「ラグジュアリー」とは「競合がいない体験」

「夢と金」西野亮廣著より引用

ここで大切なのは、プレミアムの価格を決めるのは顧客なのに対して、ラグジュアリーの値段を決めるのは、商品を取り扱っている人間だということです。例として車のカウンタックの例が出てきます。カウンタックよりも性能が良い車があるにも関わらず、大金を出してカウンタックを買うのは、「夢」を買っているからです。

普通は売上を上げる時にはどうやって沢山売ることを考えますが、本書からはどうやって単価を上げるかが大切なことを学びました。

夢には計算式があった

じゃぁどうやって「夢のある製品やサービスをつくるのか?」気になりますが、本書ではこの「夢」をシンプルな計算式で教えてくれます。

「夢」=「認知度」ー「普及度」

「夢と金」西野亮廣著より引用

これはわかりやすいですね。夢のある製品というのは珍しいユニークなだけではダメなのですね。誰もが知っているという条件が入るのです。誰でも知っているけど、中々手に入らない製品。これが夢につながるということがわかりました。

不便がファンをつくる

そして最後に共感したのが、不便がファンを作るということろです。夢のある製品を作るときに、機能を磨き上げるのではなく、その作り手のファンを創造していく大切さが書かれています。

顧客は「機能」を買い、ファンは「意味」を買う

「夢と金」西野亮廣著より引用

そしてファンを作るためには次の条件が必要になります。

①「応援シロ」をつくる:これは「目的地」ー「現在地」の差であらわされます。そして大事なのは自分の目的地と現在地を常に晒し続けることだそうです。「自分がどこに向かってどれくらい足りていないのか」を共有し続けることを求めています。

②コミュニケーションをデザインする:顧客とのコミュニケーションがないとファンはできないそうです。そのために必要なことが不便を戦略的にデザインすることだそうです。例えば日常は交流がない近隣の人も、困ったことがあるときは協力します。このように、不便があることでコミュニケーションが作られ、そのコミュニケーションの結果、ファンが出来ていくそうです。

感想 ~自分の活動に落とし込む~

自分のプロシニアを広げる活動にも参考になるところが沢山ありました。「2040年に100万人の輝くプロシニアを創り、日本を元気にする」という目的地は示していますが、では今自分がどこにいるかは示せていませんでした。これは自分自身も五里霧中の中活動していることが原因ですが、その状態も含めて拡散していく必要があると気づきました。

また、私が提供しているコミュニティのコンテンツを、どうやって多くの人に提供できるかを考えるのではなく、どうやって本当に欲しい人に届けられるかを考えていきたいと思います。

最後に戦略的に不便をデザインするという考えも今まで自分にないものでした。ひとりでなく、仲間としか解決できない課題を出すことで、横のつながりが生まれてくるということがわかりました。

今日の質問
あなたは周りに「夢」を提供できていますか?

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