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再現性が高く誰でもできる「人を動かす話し方」
赤羽雄二氏 「マッキンゼー式 人を動かす話し方」を読んで
「0秒思考」を聞いたことがありますか?私は2020年10月から0秒思考を始め、ものすごい効果を感じています。私が感じた効果は次の3点です。
🍀 朝から脳をフル回転させることで、頭の回転が速くなる
🍀 真っ白な紙に<自分の気持ち>を書きなぐることで、心と頭がスッキリする
🍀 同じテーマを何度も書くことで、思考が深くなっていく
この「0秒思考」がスゴイのは、その再現性の高さです。毎朝7:30よりClubhouseで約50名で実践会をしていますが、多くの人が私と同じように0秒思考の恩恵を受けています。
その著者の赤羽雄二氏から新書「マッキンゼー式 人を動かす話し方」が出ました。今回はこの本の内容をご紹介したいと思います。
うまく話すのではなく、うまく聞く
相手を動かそうと考えたときに、まずどのように相手にメリットを伝えようか考えることが多いと思います。しかし、本書では信頼されるために、まず聞くことが大切だと書かれています。
さらに、うまく話すコツは、何もしないこととのことです。そのためには、うまくやろうと意識するのではなく、自然体で話すことが薦められています。
肩の力を抜いて話す方法
1. 余裕をもった自然体でいること
2. 準備を十分して、安心して臨むこと
3. 相手の反応にも注意を向けられること
4. 深い呼吸でゆっくりと話すこと
赤羽雄二氏 「マッキンゼー式 人を動かす話し方」より引用
重要な交渉ほど事前にしっかりと準備すると思いますが、そうするとせっかく時間をかけて準備した資料を、相手を反応に関係なく、とにかく説明することに一生懸命になることはないでしょうか?私は良くやってしまいます。本書の中でも、資料は準備しても流れによっては出さなくても良いとまで書かれています。面談のゴールを自分の資料をしっかりと伝えるところにおくのではなく、相手としっかりと合意するところに置くように改善していきたいと思います。
「仕込み」話す前に勝負に決まっている
ここでは、日ごろから上司や関係者から信頼を勝ち得ておく必要性が述べられています。そのために、上司の立場になったA4メモ書きが推奨されています。
また、事前の予行練習としてロールプレイを実際に同僚とすることを薦められています。私も日ごろから1人で練習はしますが、人に聞いてもらうまではしたことがありませんでした。確かに自分以外の人からフィードバックが必要だと感じました。
「仕切り」共感で、相手を動かす
ここでは交渉の流れを丁寧に解説されています。雑談後に「それでは今日伺ったのは…」と本題に入るケースが多いと思いますが、ここではぐっと我慢して相手の質問を聞きます。自分の想定した交渉の流れにならなかったとしても、相手の質問に丁寧に答えることが重要とのことです。
その際に最も大切だと思ったのは、論破するのではなく共感することでした。相手がなぜそのような質問をするのか、その心情を理解し共感するように努めるそうです。
相手がわけがわからない質問をする理由
1. 話しの前提が違う:それぞれの役割りに誤解があったりするケース
2. 基本的な価値観が噛み合わない:主義主張があまりにも違う組織間で、大前提が違う
3. 相手の社内で話しが通っていない:組織内の風通しが悪い
4. こちらの社内で話しがずれている:実は自分の聞いた話が間違っている
赤羽雄二氏 「マッキンゼー式 人を動かす話し方」より要約
話しが進まない場合は、まずは相手と自分の認識を確認することが重要だと感じました。
「仕上げ」すべての手段を使ってフォローする
私たちのゴールは交渉時だけが大切ではありません。結果として相手が動くことが大切です。そのために、どのようにフォローしなければならないか、詳しく解説されています。ボールを投げた(説明した)後は相手の責任と考えがちですが、本書では実現できるかは自分次第と言い切ります。そのためには、相手が仲間をつくるところまでお膳立てし、「そこまでやるの?」と言われるまでやり抜くそうです。私はここまで意識できていなかったので、ここが圧倒的に結果を出す人と出せない人の差だと感じました。
圧倒的なインプットが、相手を動かす
最後に自分の考えをしっかりと持って話すことを薦められています。もちろん、みなさんそれぞれが意見を持って意見を出されていると思いますが、赤羽氏が薦めるインプット量が凄いです。毎日のグーグルアラートやメールマガジン、本など膨大なインプットにより、誰にも負けない自身の意見を作り上げています。赤羽氏でも毎日そこまで努力されているのに、凡人の自分が1日1時間も満たないインプットでは追いつけるはずもありません。本書では具体的なインプット方法が数多く紹介されていますので、ぜひ参考になさってください。
本書は「人を動かす話し方」というタイトルですが、話し方のテクニックが書かれているわけでなく、組織の中で自分が信念を持って変えたいことがある時に、どのように周りを巻き込んでいくのかが詳しく書かれています。ひとつひとつステップで書かれていますので、再現性高く実行できると思います。社内や社会で変革を起こしたい人に、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
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