地方議員の仕事は「自律」が大事
SNS等で「議員は年間◯日しか働かなくて良いから楽だ!」
という意見をしばしば見かけます。
結論:人によります
『議会日数(拘束日数)』という観点では100日もないので、SNS等での触れ込みの通りです。
ただし、議会というのは『決定をする場』です。
拘束日数には、そこに至るまでのプロセス(理解の過程・審議の過程)は含まれていません。1つの議案に対して、関連する法律・条例、計画は複数あり、それらを紐解くだけでも時間がかかることはご理解いただけると思います。
これは、民間企業でも同じです。
経営会議(決めるための会議)は、年間に100回もありません。
多くの仕事は、決めるに至るまでのプロセス(企画・調整・構築など)があり、そしてそこにリソースを注いでいます。
1年〜2年の長期のプロジェクトでも、決定は1日で終わります。
その1日を以て「仕事」とするならば、こんなに楽なことはありません。
その1日のためのプロセスこそが重要であり、理解をして、可否を投じなくてはいけないと私は考えています。
しかし、結論で「人によります」としたのは
その決定のプロセスの理解を省いている人がいるからです。
・今ある自分の知見のみで判断をする人
・多数派に付いていけば良いと思っている人
・政党や会派に従うだけの人
この点は、民間企業と同じく「手を抜く」ことがいくらでもできる領域。
「理解をしているか?」は内面の話であり、外見で判断することはできません。議員のアウトプットの質の判断が難しいのは、ここにあると感じています。(これは国会議員・都道府県会議員・市区町村会議員、全てに共通します)
良い議員とは何か?
悪い議員とは何か?
理想論で言えば、定義つけることはできますが
実際に個々人を見抜くためにはどうすることで可能になるか?
については、大いに堀りがいのある事柄だと思っています。
民間企業で言えば・・・
良い社員とは何か?
悪い社員とは何か?
なのですが、民間企業には「評価者」がいます。
そして、民間企業の目的は「利益を上げること」と明快です。
社員の行動、成果などを元に基準に基づき評価付けをすることで、良し悪しがはっきりとします。
他方、私たち議員の評価者は「区民」であると考えていますが
評価者が個人を評価をするに必要な情報を持ち合わせていないことは
大きな欠点であると思っています。
(定期テストや通知表みたいなものがあれば良いのですが…)
「職務の曖昧さ」
ここにどう向き合うかが、個々人の裁量が大きい職種のため
やはり結論は「人によります」になります。
ただ、これを読んでいる人の中で現在政治家を目指している人がいるならば、自らを律し、職務のために力を注げる人、少なくとも対価に値する労務を払える人に、手を挙げて来ていただきたいと心から願います。
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