チョルン*バングラ食文化

バングラデシュ食文化研究家(見習い) バングラデシュのお母さんたちから学んだカレーを…

チョルン*バングラ食文化

バングラデシュ食文化研究家(見習い) バングラデシュのお母さんたちから学んだカレーを作っています。

最近の記事

ニワトリを巡る物語

村のバザールへ行くと、コケコケ~ッとにぎやかな声がするお店が必ずある。 ニワトリ屋さんである。 イスラム教徒(豚肉を食べない)が大多数を占めるバングラデシュにおいて、ヒンドゥー教徒(牛肉を食べない)もキリスト教徒(豚肉を食べる)も仏教徒も、宗教を越えてみんなが一緒に食べられる肉は鶏肉だけである。 そのため、村のあちこちをニワトリが散歩しているのは日常風景であり、自転車にニワトリをぶら下げて持ち帰る風景も日常的だ。 忘れてはならないのは、ニワトリを美味しくいただくために「

    • "かわいそう"の一歩先へ

      ”バングラデシュ”という国名を聞いて何が思い浮かびますか?  ▶世界最貧国  ▶ストリートチルドレン   ▶低い識字率  ▶洪水  ▶テロ  ネガティブなイメージしか浮かばない。これが正直なところだと思います。 ネガティブな国の現実 バングラデシュで暮らしていると、まずはこの国がもつエネルギーと喧騒にやられて疲れきってしまうことが現実です。 「時間を守らない」「約束を守らない」のは日常茶飯事、「給料は?」「まだ結婚しないの?」と個人的なことをズカズカと質問され、家にドカ