4月読了本「わたしの良い子」寺地はるな 子育て世代の涙腺を刺激してくる一冊
今回はこちらの本を読み終わりました。(もう5月も終わりますね…あぁ…)
あらすじ
所感&良い子とは…?
本当に寺地さんの本は胸を抉ってくるというか刺激してくるというかもう刺さりまくりというか…。
寺地はるなさんは大阪府在住とのことで、会話のテンポがとてもいいのです。
大阪出身、もしくは大阪在住の作家さんは会話のテンポがいい気がします(私調べ)。
今回の主人公は、妹の子を預かることになったお姉さん。
母親は他界し、病気の父親は一人暮らし。
妹は未婚で息子を出産し、沖縄に住むアートを教えている人について息子を置いて沖縄へ。そのため、椿(主人公の名前)と朔が一緒に暮らすことになりました。
この本では、子育ての話、結婚の話、妊娠の話、家族の話、姉妹の話、全てが静かに進んでいきます。寺地さんの小説は、盛り上がりがバンっとある訳ではないのですが、要所要所のセリフに心を持っていかれるんです。
いい子って…何なんでしょうね。親にとっては育てやすい子がいい子なのか、勉強ができることがいい子なのか、周りについて行ける子がいい子なのか。
まだまだ母親2年目のペーペーな私、これから悩むこともたくさんあるんだろうなぁ。
この本を読んで、子どもによってやっぱり実の母親って特別なのかな、と考えてしまいます。妹の鈴菜に置いていかれておばの椿の元で過ごして5年も経つのに、お母さんを求める朔。
レベルは違うかもしれませんが、私の娘も、母親の私に鼻水を吸われたり嫌いな歯磨きをされたりしてギャン泣きする癖に、助けを求めて全力で頼って来られるときに、母親の特別さを感じたりします。
喋れるようになったら、小学生になったら、中学生になったら、高校生になったら。
様々なステージで色んな悩みを今後も感じることになるんでしょうね。
でもその時々で、娘に真剣に向き合って付き合っていきたいと思いました。
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