地元で起業日記 第二章 営業と俺 ⑩反響営業はいりません!
~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。
第一章 商売と僕(7回)
①母の手伝いから
②遊び場だった製材工場
③配達と地域の繋がり
④恩師との出会い
⑤木の自由研究
⑥おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
⑦身近にいる素敵な人に磨かれた美意識
第二章 営業と俺
⑧大学を卒業して営業会社に
⑨「ダイレクトセールス」ってこういう事なんだ(会えなきゃ始まらない)
⑩反響案件はいりません!
⑪自覚した弱い自分(まだまだ続く苦しい
日々)
⑫尊敬する社長との出会い
⑬24時間いつでも電話して良い上司
⑭「強い商品力」と「強い営業力」
第三章 副業と私 7回予定
第四章 起業 7回予定
土曜日更新(28回/1年間)
【⑩反響案件はいりません!】
営業には色々な種類があるのでサクっとみてみる。
営業手法は飛び込み、テレアポ、ダイレクトメール、訪問、反響などなどなど・・・営業手法は幅広い。顧客別では、「法人営業」と「個人営業」があり、「新規開拓」と「ルート営業」がある。
俺がやった営業手法は、飛び込みとテレアポ。顧客は経営者個人で、新規開拓。商品はリゾートホテルの会員権。難易度が高く厳しいと言われている営業だった。簡単に言うと富裕層に会って会員権を買ってもらう営業。
毎日経営者に会って話が出来ると思って飛び込んだ1年目の営業は、本当にキツイ日々だった(笑)。何件飛び込んでも、何件電話しても経営者(会社は社長、病院は院長又は理事長)は会ってくれなかった。1ヶ月が経ち、3ヶ月3ヵ月が過ぎても経営者に会えない。そんな中で稀に反響連絡が会社に入る。会社が打ち出すTVCMや、新聞広告、夜な夜な封筒位に詰めて送ったダイレクトメールを見て問い合わせがあるのだ。でも俺は反響案件はいりません!っと言っていた。何としても自分の力で、受付やカウンターパートの方を突破して経営者に会いたい。そうでなければ営業の手応えが掴めないと本気で考えていた。今思えば頑固なやつだなぁ。(笑)
徐々に初契約をもらう同期が出てくる。隣の営業ブースから大声で祝う声が聞こえてくる。毎日何十件と飛び込み、何百件と入電する営業を続けると初契約は涙が出る程嬉しいものなのだ。契約をもらう同期が増える一方で辞める仲間も多かった。半年が経った頃には同期は半数近く減っていた。
俺は泊まり込みで翌日の飛び込み先と入電先リストを作る日もあり、1年目に休みをもらったのはお盆に2日間、正月の1日を合わせて3日間だけだった。今でも覚えているけれど12月31日の夜に今年最後のお買い物で!っと電話し、年が明けた2日から今年最初のお買い物で!っと電話するのだ。電話先は経営者のご自宅。今となってはかなり良くない事をしていたと反省するが、それだけ本気だった。スマートフォンもないまだ普及していない15年以上も前の事なので許して頂きたい(涙)。
そうして、私がようやく初契約を頂いたのは2月の終わりの頃だった。同期の中では断トツのビリではあったが、それでも入社して11か月目にして初めて契約を頂けたのだ。しかもそれは反響や上司の力を借りた訳でもなく、入電から経営者に直接会っての契約だった。これは本当に嬉しかった。一本の電話からご縁を頂ける事がこんなに嬉しいものなのだと涙が溢れたのを覚えている。2年目からも決して順調に契約を頂けた訳ではないが、それでも社会人1年目に苦しんで必死に営業して頂いた初契約の経験は今でも自分の糧になっている。今だったら迷わず反響案件いただきます。って言うと思う(笑)
【この2週間の取組】 2023年11月12日~11月25日
平日は変わらず木の性質と加工技術を学んでいる。週末は地元へ通い製材の日々を過ごしている。
この2週間の取組は大きく6つ
①新築用柱の製材を始めた。新築伝統構法建築用の柱材を108本製材する。納期は年内納品を目指す。12日(日)
②お世話になっている設計士さんとミーティング。4月からの法人化に向けて話し合った。19日(日)午前
③無人薪集金箱の再設置。集金箱が盗まれてしまっていたので、鎖と南京錠でしっかり防犯して再設置した。19日(日)午後
④「木のお酒」開発中のベンチャー起業エシカルスピリッツ方と取材打合せ。22日(水)夜
⑤本日メディア6社さんが地元の山に来てくれ、取材を受けた。マイクにカメラを向けられドキドキしながら地元の山と木についてお話した。初の囲み取材は良い経験になった。25日(土)
⑥林業仲間と、ファミレスで反省会も兼ねて未来会議をした。
さぁさぁ変わらず、難しい林業と木材活用への取組だが、4月の起業に向けてやるべき事が明確になり始めている。
次回の更新は12月9日
自覚した弱い自分(まだまだ続く苦しい日々)を更新します。