さくら

ゆるゆるの誕生日前夜

いつものように、デスクの傍の窓をほんの少しだけあけて風にあたりながら、noteを書き始めた。
毎年の誕生日の前日のことはあまり覚えていないんだけれど、こんなにゆったりとした誕生日前夜はもしかしたら、初めてじゃないだろうか…。
大きな野望とか不安とかそんなものも、なく、大きな仕事を終えたので、ずっと読んでいなかった溜まった本を読んだり、ビデオをみたり、見事にゆるゆるしている(笑)

私が生まれたのは深夜2時50分。
出産予定日よりもだいぶ遅れて誕生したと聞いている。
私は幼稚園、小学校時代と、本当に、チビでどんくさい子どもだった。
それでも自分の人生を振り返ると、幼稚園時代が、私の原点のような気がしてくる。マイペースで、好奇心旺盛なのに気持ちと身体がバラバラで、やりたいことの半分も出来なかったことや、懸命に一人で、何かに立ち向かうそんな子どもだったと思う。
話に夢中になって溝に落ち、幼稚園に戻ってホースで水をかけて貰ったことが楽しかったことや、お天気のわるい日に病院に行って、そのまま死にかけたことや、耳たぶが好きで一人の女の子の耳たぶに触ったら大泣されたことや、講堂でおしっこ漏らしたこと。
すべてが色鮮やかな思い出となって、記憶の原点とも言える事柄がギュッと濃縮されているのだ。

幼い頃の私をおさめた赤いベッチンの表紙のアルバムの中に、一枚の写真がある。私が、まだ思考や感情の汚れのない、まっさらな状態の頃の写真だ。
私の本質の原点はそこにあって、私はいつも、そこに戻りたいと切望していたりする。奇しくも、人生の大きな節目の年で、これからは、もっともっと肉体や感情面の色々なものを削ぎ落とし、持ち物も減らし、シンプルにシンプルに生きたいと思っている。

こうして、命のあることに感謝をしながら。
新しい1年も、笑顔になる方を選んで進んでいこうと思う。
しなやかに、そしてたおやかな人として。


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
また明日。同じ場所で。


choko

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