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サイアノ和紙作家日記 vol.24『アパートメント眞世界』

ギャラリーニエプスで29日迄開催中の
『アパートメント眞世界』
まだ終わっていないが、
参加して本当によかったと思っている。

アパートメントの名の如く、
ニエプスを四つに区切って
4人の作家の部屋に見立てている。
これが壁に並べるグループ展形式だったら
互いの個性を消しあってしまいそうだが、
それを部屋と見立てることで、
個性が良いギャップになってぶつかりあい、
結果、各々の魅力をより引き立たせる
空間を創り出せたと客観的に思う。

新宿という共通テーマを設けたのも
観る側が接点をつかめる
一つの要因になっている。
これがフリーだったら、
あまりに個性が強すぎて
観る側も困惑するかもしれなかった。

そして、なによりの収穫が、
他の作家たちの個性に埋没しないよう
試行錯誤を繰り返してつくったこと。
メタリックなイメージが新宿にはあったので
支持体に初めてトタンを使ってみたり、
過去、現在、未来を一枚に内包させて、
新宿の記憶と結びつけたコンセプト。
部屋自体にも僕の創作の源など
アイデアを凝らしている。

個展だったら内的な要因で
つくり上げることになるが、
今回は全て外的な要因からはじまっている。
もちろんむずかしさはあるのだけど、
だからこそ良いチャレンジができたと思う。

まだまだな部分はあるけれど、
僕の部屋もアパートメント全体も
胸を張ってオススメできる自慢の空間作品。
残すところ28日と29日の2日間。
29日は時間も21時迄延長し、
僕も終日在廊します。
ぜひ観て体感しに来てください。

『アパートメント眞世界』
12月23日-12月29日 12時-19時
(最終日は21時迄)
ギャラリー・ニエプス
東京都新宿区四谷4-10-1 メイプル花上2階
12/23、24、25、29日は終日在廊予定

書棚に見立てた創作の源と新宿の窓からみえる富士山
走りながら撮ることで過去、現在、未来を内包させた
皺なんかも新宿っぽさ?
西新宿を走りながら。武骨な自家製紙に
間仕切りにサイアノで線を
部屋の空から眺めた見立てのお月さん



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