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サイアノ和紙作家雑記vol.49『思考の余白』

須賀川市に新しくできた
alternative space O CHA NO MAにて
4月29日から5/5まで個展を開催中。
西会津での活動のおかげで福島に知人はいるが、
アウェイな環境であることは間違いない。
だから、どれだけの人たちにみてもらえるのか?
抽象的な作品を受け入れてもらえるのだろうか?
始まる前までは僕自身に『?』マークが点灯!

でも、いざ始まると初日はほぼ途切れることなく
お客さんが来てくれた。
GWの谷間の三日間は人数こそ減ったが、
ひとり一人の滞在時間がぐっと伸びた。
滞在中は時間の経過とともに変化する
光を丁寧に捉えてくれたり、
青の軌跡に深い水の中や夜空、龍など
見て感じとった様を率直に語ってくれた。
『思考の余白』と僕が呼んでいる、
受け取り側の自由度の高さを感じられて
嬉しくて仕方がない。

今回の展示には大きな目的が二つあった。
一つめはalternative space O CHA NO MAの
コンクリートむき出しの空間と作品を
どう調和させるのかという僕自身の内なる挑戦。
もう一つは山田谷直行という作家の存在を
須賀川や郡山の人たちに知ってもらうこと。
どちらもまだまだやり残した課題はあるけれど、
手応えは十分に感じている。
まだ会期は日曜日まであるけれど、
次につながる展示になったと思っている。
これを活かしてまた須賀川で活動を
おこなっていきたいし、
この経験を別の場所にも
活かしていこうと思っている。



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