オランダからの現地情報

(この記事は2015年に書きました)

オランダのアムステルダムに住む十年来の友だちとチャット。

そもそも私たちの教育移住は、「子どもが世界一幸せらしいオランダに住みたい」というところから始まったので彼女には随分たくさんの情報をもらってきた。
本当は去年の夏行くはずだったアムステルダムだけれど、まだ1歳の次男と10時間のフライト(しかもアムステルダムへの直行便は夜間のフライトがない)を乗り越える自信がなく、今年にしたのだった。

ここに来て突然アジアの魅力が見えてきて、戸惑っているところもあるのだけれど、とにかくオランダには絶対に行こうと思う。

オランダは学校が完全に民主化されていて、それが日本との一番大きな違いだと思う。
生徒が200人集まれば、誰でも学校を作ることが出来てしまう。そして子どもは(その親も)自分たちで行く学校を選ぶことができる。

オランダ在住のリヒテルズさんという日本人の女性が推進している「イエナプラン」というオルタナティブ教育と出会い、イエナプラン教育協会の会員になり、そこから色々な人ともつながって、今年の夏には現地の学校の視察旅行に参加予定。(子どもは参加できないので、残念だけれど夫だけ)

イエナプランについては、夫のほうがきちんと説明できると思うので、彼にブログできちんと書いてもらおうと思うけれど、一母としての偏っているかもしれない視点で見るオランダ生活のメリットは「QOLがめっちゃ高そう」というところに尽きる。

前述の友だちに言わせても、とにかくオランダでは人が日本人のように長時間働かない。

授業参観だと言って早退する、病欠は無制限、有給を残す輩は一人もいない、などなど。

飛行機でたった10時間行った先では、本当に人がこうやって働いているのね・・・。同じホモサピエンスとは思えない違い。

子どもが幸せなのも頷ける。

家にいつも親がいて、長い夏休みを取って家族旅行も沢山して、そりゃ「親に何でも話すことができる」と答えた中学生が過半数だったというのもわかる気がする。

日本の中学生、この質問にYesと答えた子どもの割合は予想通りとっても低かった。私もきっと中学生の時にその質問を聞かれたら、答えはNoだったな・・・。

ただデメリットとして彼女が伝えてくれたのは、医療面の不安。予防的な検査もあまりないらしい。たしかにガンの生存率のデータからもそれがわかる。日本は医療が進んでいるのだ。
そして、子どもがローカル学校に通うなら、やっぱり親も必要なオランダ語の習得。プリント、学校からの連絡、すべてオランダ語らしい。
よっぽど世話好きなオランダ語を話すママ友を作るか、自分でマスターするか選択が迫られる。

43歳と40歳の、すでに若干衰えを感じつつある脳に、これから新しい言語をひとつゼロからマスター出来るのか否か。

逆にそこまでの執念とやる気がなければ、オランダ移住はハードルが高いのだろう。
「・・・どこがベストなんだろ?」
結局、毎晩毎晩、同じ質問に舞い戻ってきます。

夜中に一人で「うーん、どこなんだろ?」と地球儀をくるくる回すのが日課となっています。

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