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リアリストなドクターとはうまくいかない

人工授精を3回連続でやってもダメだったので、転院を検討すべく、今日別のクリニックで検査を受けに行ってみた。

私の住む街は田舎なので、3つしか不妊治療クリニックがなく、もう一つからはなぜか返事が来なかったので、返事が来た方に行ってみた。

ずっとお世話になっていたクリニックのドクターの診察は「いつか必ず妊娠するよ!」という一言のみで終わり、秒で終わっていた一方で、新しいクリニックのドクターは、私の卵子のサイズを徹底的に測ったり、診察にとんでもなく時間がかかった。
めちゃくちゃちゃんと見てくれていたので、期待したのも束の間、統計的に私の年齢で人工授精で成功するのは確率があまりにも低く、かといって、IVFにステップアップしても成功率は低い、それはわかってるよね?とドクターに言われた。そして、毎回高いお金をかけてトライして、ダメで、毎月落胆することを取るか、傷つきたくないならもう辞めるか、とはいえ今が人生で一番若いことは事実なのだから、ダメもとでもトライするか、という選択肢を与えられた。
ドクターが提示してくれた選択肢はどれも私がネットで調べても簡単にわかるような内容で、正直がっかりした。私の子宮の中をたった今長らく見ていたのに、その結果は全く関係がなかった。
私の子宮に何か問題があったんですか?と思わず聞いてみたが、そういうわけじゃない、統計的に言っているんだと言われた。

ずっとお世話になってきたクリニックは、とにかく何につけてもレスポンスが早いので、私にとってはきっと厳しい現実を突きつけて悩ませてくるクリニックよりも、考えずともどんどん前に進んで行かせてくれるクリニックの方が合っているのだと悟り、先生と話している途中ですでに転院の可能性は私の中でゼロになった。

ああ無駄足だったか…と思った瞬間、突然、DHEAは知ってる?と先生に聞かれた。聞いたことはあったが、何かと言われてもよくわからない。
DHEAを取ることが重要だからその処方箋を出しておきますねと言われた。
海外では日本では手に入らないサプリが結構買えるのだか、DHEAに関しては海外でもそもそもなかなか手に入らないらしい。
それで後で調べたら、どうやらDHEAによって卵子の質や妊娠率が上がるということを知り、それを手に入れられるだけでもラッキーと思おうと思った。
診察の後ナースが来て、この街ではDHEAのサプリが買えるのはたった一つの薬局しかないから、そこに処方箋を送るので取りに行ってきてね、と言われた。
なぜかやたらと遠い住宅街の中にある薬局で、そんなに重要なサプリなのに、なんでそこでしか売っていないのかと疑問だったし、何か商売みを感じたが、iHerbとかで探してもやはりどこもに売っていないので、行くしかなさそうだった。

これが本当に効果があれば、リアリストドクターのとこに行ってみた甲斐もあったことになる。

同じことの繰り返しと思うこともあるけれど、きっとこうしてほんんの少しずつ前には進んでいる。

歳を取って、日々体中の細胞が老化していっていても、この少しずつの頑張りが、毎日の老化のスピードを超えていき、むしろ若返ることもあるかもしれない。

奇跡を起こすためには、現実を見るのではなく、夢を見るしかないのである。

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