姿の見えないキミ
わたしの部屋の窓枠の隅に、いつも小さなクモの巣がある。
何回撤去しても、必ず同じ場所に巣を作る。
家主は探しても見当たらない。
「ここはわたしの場所なので、ご遠慮願えませんか?」とお願い(心の中で)しても、その願いは一向に通じる気配はない。
撤去させてもらう。巣がある。撤去させてもらう。巣がある。 の繰り返し。
でも、不思議と怒りは湧かない。
「おっ。またやってくれたね。」と赤ん坊やペットのような感覚さえある。
いつまで、このイタチごっこを続けることができるだろう。
この繰り返しが楽しくもなってきた今日この頃。
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