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犬が生涯かかる費用と こころがまえ

コロナ過で、

ペットを家族に迎え入れたいという想いをもち

ペットショップや保護犬などをみて

いろいろ検討されている方はたくさんいるし

現にお迎えになった人もいるだろう。

でも、犬を家族にむかいいれるという、

幸福をてに入れると同時に

責任のうえにいろいろな制約や、費用の負担

労力のことをしっかり考えていないと

こんなはずではなかった、と手放ししたくなる状況に

追い込まれるし

その犬も不幸である。

私が2匹チワワを看取ったうえで、

これから犬を飼おうと思っている人に

しっかりデメリットをお伝えしておこうと思う。

それにあまりあるくらい

可愛く、幸せな時をプレゼントしてくれる存在であることは

100も承知なうえで、それでも

昨今のペットブームに一言いいたい。

1 とにかくお金がかかる!!!

うちは小型犬だったし、弟ラテ君は

入院して当日になくなってしまったので

最期の医療費は、さほどかからなかったが

二頭ともチワワなどに特有の気圧の変化に弱いタイプで

食欲不振、吐いたり、下痢をしたり、

時には、てんかん発作のようなこともおこった。

通常のワクチン、ノミダニ対策のフロンライン

蚊が媒介するフェラリア対策のほかに

気圧の大幅変動のときは、注射や飲み薬が必要だった。

お姉ちゃんのチョコは、ヘルニアと避妊手術もしたが

その時は30万はかかった。

弟のラテの去勢手術は、それのみだったので

もうすこし安かったかもしれないが。

先天性の疾患であると診断がついてしまうと

ペット保険にもはいれないので

病院に行く日はいつも銀行で

お金をおろさねばならなかった。

諭吉さんが、ほんとにさくっとなくなった。

里親募集のページをみていると

最低ラインのワクチンと、ノミダニ対策、蚊のフェラエリア対策

この三つすらできていない場合もある。

それとは、真逆に

もし家族として最大の医療を施してあげたいと

考える飼い主ならば

病気になるたびに、多額の手術費用、薬、入院費用

たびたびの検査費用・・

自宅で介護するために様々な用品(酸素室など・・)

考えられるだけやるとしたら

本当にお金はたぶんいくらあっても、、というくらい

かかるだろう。

どこまで、医療の手をかりるかは、その飼い主さんの

考え方にもよるとおもう。

私は、動物に(人間にも、であるが)

たとえば、高齢の動物に

手術をしたり、病院にいることが大変すぎる状態で

点滴やそのほかの手段で、いのちは数日ながくなっても

辛い時間が長くなるだけのことはしたくない。

ペットとして生まれた以上

自分の好きなように生きれるわけではなく

人間の生活にあわせて

制約のある生き方のなかで

せめて好きなものをある程度たべ

気持ちよくねむり、散歩をする

病気もながーく闘病させずに

できれば楽に逝かせてやりたいとおもう。

そして

病院代だけでなく、地味にかかり続けるのが

光熱費であるとおもう。

自分の快適さや、経済面を考えたエアコン設定ではなく

いつも、犬が快適である温度設定にしなければならない。

自分が留守であっても、犬はお留守番しているわけだから

エアコンは絶対に消せない。

2 行動の制限

犬を飼うと、いままで泊まりに行けたところには

行けなくなる確率が高くなる

人間用のラグジュアリーなホテルなんかは

特にだめだろう。

犬も泊まれる宿をさがさねばならないし

一緒にいけないとすれば、ペットホテルや病院、

ペットシッターさんにお金を払って預けなければならない。

犬も、小さいうちから

お泊りに慣らしておかないと

いきなり預けた先で食事をとらなくなったり

体調をくずす話もよく聞く。

長い目でみれば、自分が病気などした場合も

考えて預けられる場所や人を、

いくつか作っておくのが大切だろう。

やはりここにも費用がかさむ。

うちの犬の話をすれば

預けるとごはんを食べなくなるので

(ちょこは、手術したあとも、

病院で一切ごはんをたべなくて

まだ安静が必要な時期もうちに連れてかえって

ごはんをたべさせたこともある)

16年間、どうしても、の時は

うちに両親にきてもらって

ごはんを食べさせてもらったりしたが

基本、旅行には連れていった。

犬を泊まれる場所を確保しても

チェックインまでに立ち寄れる場所は

ドックカフェなど、犬オッケーの場所でないと

食事はとれないし

最悪、チェックインまでは車でエアコンをきかせ

コンビニやサービスエリアで食事を買い

車のなかで過ごすこともなんどもあった。

帰りもしかりで、宿をでたら

寄り道をさがすと、また犬が立ち寄れる場所を

探さないとだめなので

結果まっすぐ家にかえることも、しばしばあった。

車のなかにおいておくと

熱中症や、逆に、寒すぎたりもするので

気軽に車のなかに置いて行ってはいけない!!

そして、人間のタイミングだけではなくて

犬のタイミングで、車をとめ

散歩させたり、トイレさせたり、水分や食事を

とらせることなど

大人の旅行に赤ちゃんを同行したくらいの

配慮が必要なことも書いておく。

これが、わんちゃんが生きている間は

ずっと続くと覚悟したほうがいい。

旅行が好きな方、出張が多い方、趣味が多くて

出歩くのが好きな人は、犬ではなくて

もう少し長い時間お世話をしなくてもいい生き物を

探した方がストレスがないとおもう。

3 最期までみとれる覚悟はあるか

犬の寿命は、結構ながい。

しかもいまの医療の進歩で 

さらに長くなっている。

小型犬でも15年くらい

大型犬でも12年くらい

それ以上元気で長生きのわんちゃんも

たくさんいる。

そして、最後の何年間は、人間も同様

若いときには問題にならなかった体が

老化によるダメージがではじめ

何年か介護状態になることも珍しくない。

介護状態になると、さらに医療費もかさむし

家で犬を看てあげなくてはならない時間が増える。

私は最後の一年間は、4時間以上の外出は

できなかった。

吐かないで自発的に食べられるように

食事を手作りに変更し、一回の分量を減らし、回数をふやし

水分もまったくとらなくなったので

嗜好性の高い味のついた飲み物を

一日三回作って飲ませた。


おかげで、肝臓も腎臓も高い数値から

なくなるまで、安定した数値を保てたが

一日中ちょこのごはんの時間をわすれることができない

一年間であった。

ちょこの徘徊のグル活は、夜中にはなかったけれど

わんちゃんによっては昼夜逆転して

夜もなかなか寝なかったり吠えたりすることも

あるらしい。

自分がパートナーとしてえらんだ犬が

最高で何年ぐらい生きて、そしてその時点で

自分が元気で、わんちゃんの介護サポートが

できる状態であること。

病院にかかったり

自分ができない場合に

他の人に頼めるような金銭的な余裕をもつこと。

これは、飼う前に予測できることであるから

自分の年齢で逆算してよく検討してほしい。

ペットショップで、ご高齢の方に

子犬を勧めている場面に遭遇すると

こころが痛む。

その方のご親族やお友達に

自分が万が一体調をくずしたり、介護状態になった時に

わんちゃんのお世話を頼める方がいらっしゃれば

いいのだけれど

残念ながら、里親募集の欄をみても

引き渡されたり、残された家族は

突然いままで飼っていなかったわんちゃんを

託されても無理であるというケースをよくみかける。

老犬ホームなるものも最近でできているが

費用ももちろんかかるので

よく検討してほしい課題である。

生きていると人間もいろいろな目にあう。

災害にもあうし

コロナにもあう。

失業するかもしれないし

引っ越しもしなくてはならないときもあるだろう。

でも、一度飼う!このわんこをと決めて

自分の大切な

パートナーとして迎いいれたのであれば

そのわんちゃんのいのちがつきるまで

最期まで一緒にいてあげてほしいと切に願う







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