薔薇色の猛毒菌*バライロウラベニイロガワリ
亜高山帯に発生する、バラ色の美しいきのこがあります。
その名はバライロウラベニイロガワリ。薔薇色裏紅色変、バラ色で傘裏が紅色で色が変わるきのこという意味です。傘、管孔、柄に至るまで全身がバラ色の美しいきのこです。
管孔は「ウラベニ」の名前が示すとおりに赤いのですが、未成熟なものは黄色みが強く赤に見えないものもあるようです。上の写真も地色が黄色で表面に赤が乗っているような色合いが想像できますね。
幼菌時は傘が灰白色で、成長すると傘の色が赤くなっていきます。
名前に「イロガワリ」と入っている通り、傷つけた部分は青い色に変色します。傘裏がスポンジ状の管孔になっているイグチのなかまには、傷つけた部分が変色するものが多いです。
この個体は柄が傷ついて青黒く変色しているのが観察できますね。
バライロウラベニイロガワリは2001年に新種発表され、比較的新しく周知されたきのこなのですが、猛毒菌ということで知名度は高いようです。ひとかけらでも中毒する強さとのこと。バライロさんも猛毒であることがひとつのアイデンティティであると言えます。
ドクツルタケといい、美しいきのこというのはなぜ猛毒なのか。それとも猛毒ということが余計に人の心を惹き付けるのか。どちらにせよ私は毒きのこが大好きです。
ドクツルタケの記事はこちら↓
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