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きのこ散歩*2022/9/17富士山0~3.5合を登る・その4
名残惜しいけど下山開始です。
その3はこちら↓
3合目くらいで、以前ベニテングタケの生えていたポイントにさしかかりました。たしか前ここに生えてたよねーって言いながら覗くと。
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いたー!!!
ベニテンさん、すごくきれいな子たちがいた!!!
今日はとってもハッピーです。会いたいきのこ全部に1日で会えることってそうそうないですし、こんなにもきれいな状態の個体があるなんて、全部の運を使い切ったんじゃないだろうか。
いい出会いにホクホクしながらさらに下山。
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赤い傘が目立つウツロベニハナイグチです。カラマツベニハナイグチと似ていますが、柄が中空なのでつまむとペコっとへこみます。柄に一枚皮を巻き付けたような見た目も特徴です。
不明菌も色々見つかります。
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真っ黒のやつとか。
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帰宅してから図鑑で調べるのですが、まったく似たものがありません。図鑑は6冊くらい持っていますが、どれにもピンとくるものがありません。特徴があるように見えて、特徴がないきのこは難しい。きのこは図鑑に載っていないものが多くて同定できないことがよくありますし、未記載種(いわゆる新種)もたくさんあります。
さて、1合目まで戻ってきたときに見慣れないホウキタケを見つけました。
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じーっと観察し、黙って考え込んでいると。
「それ、もしかして赤い?」
「赤っていうより紫っぽい……」
どれどれ、と菌友さんが見に来ます。
「!!!それだ、例のホウキタケ!」
どうやら、これが珍しいきのこだったようです。あれー?さっきこの場所探してたけど見つけられなかったぞ?
1週間前はもっと真っ赤だったらしいのです。成長して色が紫っぽくなり、イメージと違って見つからなかったのですね。
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後日専門家に調べてもらったところ、とても貴重な珍しいホウキタケのなかまだということです。いやー、そんなところに立ち会えてよかったです。きのこって本当に面白くて不思議だな。
今年も無事富士山で会いたいきのこに会えてよかったです。大好きなベニテングタケにもたくさん会えたし来て良かった。10月はまたきのこの予定で忙しいのでまだまだ楽しみが続きます。楽しいことで忙しいのって久しぶり。体力持つのかしら(苦笑)
【了】
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