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理想と現実の狭間で


「卒業した大学から手紙が届いたから送るね」

先日、実家の母からメッセージがきました。


大学1年生のときに授業で書いた10年後の自分に向けた手紙が実家に届いたそうです。




手紙の存在は、この10年間うっすら記憶の片隅にありました。

自分へ向けたメッセージと当時仲良くしていた友人と手紙を交換して入れた記憶があります。


数日経って、現在の自宅に手紙が届きました。

当時のことを思い出し、懐かしいような少し恥ずかしいような。

大学時代の色々な思い出が蘇ります。


毎日たくさん笑って、たくさん勉強して、
初めての1人暮らしに初めてのアルバイト。

たくさんの初めての経験や知識が深まる楽しみを知って、本当に充実がぎゅっと詰まったような4年間でした。


得意なことと苦手なことの差がものすごく顕著な私は、大学生になって好きなことだけを勉強できる環境がとても嬉しかったのを覚えています。

文学系だったので、古典や和歌、漢文、くずし字を読んだり、現代文学、文化など将来役に立つような実学的なことではないけれど、そこも好きなところでした。



ここ数年、自分の得意を活かした仕事がしたいというのが私の漠然とした夢でした。

でもお金を貰えるほど得意なことって何だろう?と悩んだり、

やってみたいことと現実的にできることの差に苦しんだり。


そんな日々の中でパート主婦だった私が収入を上げたい一心で契約社員の仕事が決まりました。

未経験で知識もなかったので最初はとにかくついていくだけで必死の毎日。

1年経った最近、ふと気付いたことがあります。

窓口でお客さんと話すこと。

文字をたくさん読んだり、書いたりすること。

古い資料を読んだりすること。


あれ?今の仕事って実は私の得意なことが多いのかも……?


得意なことを活かした仕事をしたい、できたら自分でビジネスがしたい、という理想をぎゅっと握りしめて

なかなか現実にならない日々に落ち込んだりもしたけれど

少し視点を変えてみたら、少し形は違っても理想はすでに叶っていて、私の手の中にあったんです。


今あるものをよーく見たら、思いもよらない形で現実になっている理想って多いのかも。

天の采配って不思議ですね。

まだまだ理想の世界はたくさんあるので、たまに現実も見つめながら叶えていけたらいいなと思います。



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