【ススシゴ】「進む仕事」の進め方-全体像
皆さん、こんにちは、しょこらです。
こんなことを言うと恥ずかしいのですが、私は今もこれまでも、自分のチームのメンバーたちが結構に大好きです。ホントに自分に関わった人たちは皆にハッピーになって欲しいのです。そのためには伝えられるものは全部伝えたいし、ちゃんと向き合いたい。だからこそ、時折ちょっと厳しいことも言ったりするけどサ。
ちょっと特殊なキャリアの関係上、多くの人と一緒に働いてきました。プロフェッショナルファームではアサインによってチームが変わりましたし、事業会社でも何回か転職しましたからね。一般的な働き方をする人よりも、ずっと多くの人と働いてきたと思います。
最近、様々なタイミングが噛み合って、今のチームメンバーたちに、これまでの経験を伝えたいと思い資料をまとめるようになりました。それなりに使える考え方であるとは思う一方で、上司として話す関係上、「いいね」以外のフィードバックを得にくいとも思っています。
そのため少し抽象度を上げて、広くお話ししてみることにしたというのがこの「『進む仕事』の進め方」のシリーズです。これから使う資料は、実際に私がチームメンバーに話しているものそのものです。もちろん広く発信する関係上、今の会社の個別の事情には一切触れません。
という前置き。初回は全体像についてのお話です。
ルール説明
まず、この「『進む仕事』の進め方」についてのルール説明ですが、限りなくシンプルに、必要な情報を絞って伝えることを目標にしています。
本当はそれぞれについてもっとたくさん伝えたいことがあるのですけれどもね。スライドも最大5枚までにし、口頭で10分以内で話せる内容として、重要なエッセンスだけをお伝えする形にしています。
限られた時間の中で、なるべく多くのことを、過不足なく伝えるためのフォーマットです。それぞれにエピーソドなんかもあるのですが、まぁそれはちょっと時間があるときに。
仕事を進めるために必要な能力とは
まずは仕事を進めるために、どんな能力が必要かの全体像の認識合わせをしたいです。私はこれまでの経験から、仕事を進めるために必要な能力は5つに分けられると考えています。
①専門知識、②ビジネス理解、③コミュニケーション、④遂行スキル、そして、⑤ベースOSの5つです。
専門知識は職能的な知識で、これは仕事をしていると自然についてくるものですね。また、ビジネス理解は自分が携わっているビジネスがどんな環境にあるか、そして自社がどうやって利益を生み出しているかを理解することです。これは意外に意識しないと身につかないものなので要注意です。
コミュニケーションは、関係構築と捉えられがちですが、それだけではなく、物事を進めるために相手を動かす力も含まれます。つまり、ファシリテーションやポリティクスもこの中に入ってきます。遂行スキルは、計画を実現させるためのスキルで、パワーポイントやエクセル、語学力などが含まれます。
最後にベースOSですが、これは仕事の全ての場面に関わるマインドセットや視座・視野、そして上位の立場になればなるほど大切になるチャームなどが含まれます。
今後は話す内容がこの5つのどの能力に該当するのかをクリアにしながら説明していきますね。
全ては掛け算
この5つの能力が仕事を進める上で必要な全体像なわけですが、仕事が進むかどうかはこれらの能力の掛け算で決まります。重要なのは掛け算ということで、どれか1つが致命的に欠けていると、すべてが上手くいかなくなってしまう点です。
例えば、コミュニケーションがゼロであれば、どんなに他の能力が高くても仕事は進みません。そんなケースって結構思い当たりますよね。また、ベースのOSも重要で、チャームがゼロの人が上に立ってしまったら、もうやる気ってなくなっちゃいますよね。これも結構よくあるケースです。
このように、全ての能力の掛け算で仕事が進むかどうかは決まります。個性を伸ばすのは大切ですが、致命的な欠点を無くすことが前提条件として大切なのはこのためです。
求められる能力は変わる
また、求められる能力は時と場合によって変わります。市場や会社、ポジション、共に働く人が変わると、それに伴って変わっていくものです。評価点の係数が変わるイメージですね。
典型的なのが、スタッフがマネージャーに昇進したときです。スタッフ時代はマネージャーが指示したことを実現すれば良かったため、他の能力はさておき遂行スキルが最重視されます。しかし、マネージャーになった途端に、総合力が問われるようになります。これが、スタッフとして評価の高かった人がマネージャーで評価されなくなってしまう大きな要因のひとつです。
他に、たとえ他は全く同じ環境であったとしても、平時と緊急時では求められるものが全く異なります。緊急時にはより正確な判断力と迅速な実現力が求められます。平時に重視されていた人を説得して進めることよりも、とにかく必要なことを迅速に進めることが必要になるのです。
このように、仕事を進めるためには、自分に「いま」何が求められているかを見極める力が本当に必要です。定期的に自分の力が現在の環境に合っているかを考えてみましょう。
個性を活かせ、他者を尊重せよ
ここまでは個人の話をしていましたが、上司の視点からは、メンバーの個性をまとめ、チームとしての能力を発揮させることが重要なのです。全てをすべてひとりの人が賄う必要はありません。
例えば、専門知識が深いAさん、遂行スキルが高いBさん、コミュニケーション、ベースOS能力といった対人能力が高いCさんがチームを組むと、お互いに補い合い、チームとして高いパフォーマンスを発揮できます。
ただし、このAさんBさんCさんが自分の強みを把握し、協力しあうことが前提です。自分が一番だと思っていたり、他の人の欠点しか見えていないとチームとしてワークしないのです。これって結構あるあるです。
チームとして上手に仕事を進めるためにも、やはりメンバーのひとりひとりが、自分が何に優れていて、何が足りていないかを常日頃から考えることは大切なのです。
🐾🐾🐾
このように、仕事を進めるためには5つの能力が必要です。そして、自分が何に強みがあり、いま何を求められているのかは、常日頃から意識する必要があります。ですが、私たちは一人で仕事をしているわけではありません。チームとして頑張っていきましょう。
なーんて話をしてきました。noteでも需要があれば続けていこうと思います。もし気に入って頂けましたら、フォローやスキを頂けますと、とても励みになります!
ではでは。