スプラトゥーンを通じて「色即是空」を完全に理解してしまった
スプラトゥーンをやっていると、ときおり吸い込まれるように勝つ試合ってありませんか?
終盤までずっと負けているのに「なんか負ける気が…全くしねぇ……ッ!」と感じて、結果として勝つような試合です。まぁ、逆もあるのですが。
例えば下の試合も残り10秒まで負けていたのですが、本当に全く負ける気がしなかったのです。
この再現性を高めるためにはどうすれば良いのだろうか…?
なんて考えているうちに、あぁなるほど、これが「色即是空」なのかと気付いてしまったのです。あーそーゆーことね。完全に理解したわ。
「色即是空」
「色即是空」については色々な説明があるのですが、とりあえずWikipediaの説明を持ってきてしまいます。
つまり、いま目にしているものは、その時のたまたまの「要素」が組み合わさっただけの「状態」であって、不変の存在など無いということ。
スプラトゥーン的に言えば、「勝利」なんていうのは、たまたまプレイヤーという「要素」が組み合わさっただけの状態であり、「常勝」など存在しないということです。
まさに仰る通り…と思いたいのですが、勝利が無常であるならば、要素であるプレイヤーが強くなってもしょうがなかったりするのだろうか…?
もしくは、強い「要素」が組み合わさった瞬間に「勝利」という状態が発生してしまうのでは…?なんて疑問が出てきます。
デュアルスイーパーなんて、スシ・ハイドラ・リッター様の前では風の前の塵の如し。諸行無常の響きあり。
「空即是色」
いえいえ、諦めるはまだ早い。ここで見るべくは「空即是色」。そう「色即是空」と「空即是色」はセットの言葉なのです。
「空即是色」は「色即是空」の逆で、不変なる実体(空)は存在しないから、形づくられたもの(色)は様々な形で存在するのだよ、という意味。
スプラトゥーン的に言えば、勝利なんて決まっていないから、様々なプレイヤーが存在しているんだよ、ということですね。
別に、スシ・ハイドラ・リッター様だけでなくて、デュアルだって竹だって存在して良いわけです。勝利は無常なのですから。
そして、「色即是空」と「空即是色」に共通する考えが「縁」。えん。えにし。ドンモモタロウの言ってたやつです。
全てが不変でなく、変化し続ける中で、それでも状態が形づくられるのは、「縁」によって成り立っているのだよという考え方です。
つまり、スプラトゥーンで勝利に向かって、4人のプレイヤーがお互いを支えて立ち回るからこそ、要素に過ぎないプレイヤーが勝利という状態に辿り着くわけです。
無常の中で「縁」こそが、様々な要素である「色」をまとめあげ、一時的にある状態を創り上げているということですね。
上達は不可視を可視化する
スプラトゥーンを始めたての頃、上手いYouTuberの人を見ては、ゴリゴリと弾を当てて、バリバリと相手をやっつけている姿に憧れました。
そのスーパープレイに感動して「凄いエイムが欲しい」とか「圧倒的なキャラコンに辿り着きたい」なんて思ったものです。
ですが最近、上位のプレイヤーが本当に凄いのは「状況判断力」であることに気づきました。もちろん、エイムもキャラコンも凄いのですけどね。
事が起こる前に察知して動く。危ない場面では先だって引いておく。仲間が狙われていることを理解してカバーする。
全てが「状況判断力」から来る行動です。それは目に見えません。
しかし、ある程度力が付いた状態で同じシーンを見ると「今の動きは先の展開を読んだからか」と、見えない動きに驚くことができるようになります。
仕事も人生も同じで、凄い人は物事を軽々とやっているように見えます。それは先を読む「状況判断力」が優れているので危機に陥らないのです。
そして、この「状況判断力」こそが「縁」を創る力そのものだと感じています。
「縁」はもちろん生まれるものでもありますが、生むものでもあります。ツイている人がとことんツイているのは、この「状況判断力」が高いからではないでしょうか。
「縁」を生む力 =「状況判断力」。なんだか目に見えない方程式が見えた瞬間でした。
そして、このような表層に出ない「目に見えない力」を感じ取る力こそが「上達」なのではないかと感じています。
「上達」したいと誰しもが願うわけですが、それは「今見えていない、より高い世界を見る力を得たい」との願いなのだと思うのです。
スプラトゥーンでも「一瞬の状態」に過ぎない「儚い一戦の勝利」ではありますが、それを目指して集まった4人。
「良い試合だった!縁ができたな!」
そう言える試合を毎試合目指したいものです。
色即是空、空即是色。
ではでは。
<<似たような話題かも>