スプラトゥーン動画を365時間見てきたら「活きる知恵」の身に付け方が視えてきた
全国のエグザミナンな皆さま、お願いもう許して下さい。デュアルしか使えないしょこらです。
スプラトゥーン発売までYouTubeはほぼ見ない派だったのですが、Googleさん曰く、私は直近1週間で平均1時間/日で動画を見ているそうです。マジか。
スマホのYouTubeアプリで自分のアイコンをタッチすると「視聴時間」が出てきまして過去1週間の推移を見られます。PCでは出ませんのでご注意を。
何をそんなに見ているかと言うと、もちろんお察しの通りスプラトゥーン3の配信動画です。上手い人の動きって見ていて気持ち良いのですよね。
この1年間ほぼ習慣を変えていないので私は365時間以上スプラトゥーン動画を見てきたのでしょう。上手くなりたい一心で。なかなか執念がかってる。
今回はそこまでYouTubeを見てきたからこそ分かる「YouTubeとの付き合い方」そして転じて「使える知恵の身に付け方」についてお話します。
解説系とライブ系、どちらの動画を見るべきか
ひとえに「スプラトゥーンのYouTube動画」と言っても、大きく2種類の動画に分かれます。解説系とライブ系です。
解説系動画とは「勝てるブキ選び」「知っておくべき操作方法」「このステージのココが強い」など、「知識」をメインにしたコンテンツです。
代表的なのは『リオラチャンネル』さんではないでしょうか。超絶毒舌ながらも、画期的に分かりやすい動画構成は流石です。
一方、ライブ系動画とは「ランクS+を目指して耐久配信」や「XP~からXマッチ」といった、「配信者」をメインにしたコンテンツです。
私がデュアルを使い続けられている大きな理由のひとつに、プロゲーマーの『スリュー』さんの配信があります。世界一のデュアル使いで、ガチアサリで世界4位。書き出すと止まらないのでいつかまとめて書きます…。
スプラトゥーン3を始めたての頃には解説系の動画ばかり見ていたのですが、今ではライブ系の動画がほとんどです。
これはとても面白い現象で、ビジネス書との付き合い方と待ったく同じ状況だったのです。さて、これはどういう事でしょうか。
スプラトゥーン動画とビジネス書は同じ構造
話はスプラに戻り、最近久しぶりに7連敗を喫しました。もう信じられないぐらいに負けまして、完全に茫然自失。何をしても勝てない。
1年前のシーズン1や2の時にはこんな時には落ち込んで泣き寝入りだったのですが、今シーズンはここで踏ん張れました。
3連敗から負けの理由を「やられすぎ」として対策を「生き残る」にしていたのですが、7連敗で一度手を止め「高台にはボムを投げ込んで牽制しつつ、回りから来る敵に気を付けて、敵から距離をちゃんと取る」へと具体的に変えられたのです。
結果、調子も戻って勝てるように。良かった…。
これは、ライブ系の動画を見ていたからこそ辿り着けた考え方のシフトだと思っています。
知識系の動画は確かに役に立つのですが、あくまで「特定の状況」における「ひとつのものの見方」を提供するもので、とても静的な情報です。
一方で、ライブ系の動画は、「まさに今変化している状況」に「どうやって配信者が対応しているか」の、動的な情報を提供してくれます。
この動的な情報に見慣れていたからこそ、今回のような非常にマズイ状況にどうやって対応するかをその瞬間に考えられたのです。
「基礎を守る、基礎を破る、新しい基礎を創る」との意味を持つ、「守・破・離」という有名な言葉があるのですが、知識系な動画が役に立ってくれるのは「守」の部分までです。
実践で活躍するためには「破」が、大きな成果を出すためには「離」が必要になります。「守」だけでは勝てないのです。
そして、これってビジネス書の構造と全く同じなのです。
ビジネス書を読むと凄く「分かった」気になるのですが、仕事に活かそうとすると全く活きなかったりしませんか?
それは今回の7連敗と同じ話で、「知識としては知っている」のだけれども「使える知恵になっていない」からなのです。
もちろん、型を理解していて初めて成り立つ「型破り」ですので基礎を知ることはとても大切です。その意味でビジネス書はとても役に立ちます。
ですが、現実は常に動いており、そのように動いている状況への対応は多くの場合で型どおりには進められず「基礎を破る」ことが必要になります。
その「破り方」をビジネス書は教えてくれませんし、結局それは臨機応変にその時々、その状況下でベストの方法を自分で考えるしかないのです。
そのような「どうすれば打開策を思いつくようになるのか」のヒントがライブ系の動画には満載なのですが、ではそれはなぜなのでしょうか。
鑑定士はどうやって本物を見分けているか
昔、美術鑑定士の方にどうやって本物を見分けているのか聞く機会がありました。すると、笑いながら一言。
「良く聞かれますよ。でも、どうって言われましても、だいたい一目見ればすぐに分かるのですけどね。我々からすると全然違うんですよ」
なんでも、鑑定士の中でも一流と呼ばれる方々は、小さい頃から本物の美術品に囲まれて育っていて「本物しか見ていない」そうなのです。
ですので「本物と違う」ものですともう体感レベルとして違和感を感じるそうなのです。「これは本物ではない」のだと、すぐに分かってしまう。
その域に達するのは我々のような一般人には難しいのですが、考え方は同じです。「本物に触れ続けること」が「活きる知恵」を身に付ける一番の近道なのです。
私もコンサルの時に「模写」という、他の人の創った良いスライドを「何故そう創ったのか」を考えながら自分で手を動かして創る訓練を受けました。
こんなこと本当に意味があるのだろうかと思いながらやっていましたが、確かに今では「ちゃんと考えられて作られたスライドかどうか」は一目で分かるようになりました。
「良いスライドに触れた数」が私をその域に連れてきてくれたのです。
同じように、スプラトゥーンでも「世界で一番上手い人」の動画を見続けて「何故この人はこの動きをしたのだろう」と考えることは、知識の動画を見て「分かった」気になる100倍以上の効果をもたらしてくれています。
良い動きを見続けていると「あの時、あの人はこう動いていた」、「こんな動きはあの人はしない」といったように、自分の行動を照らし合わせる基準が出来てきます。
その基準が高ければ高いほど、自分も良い動きに近づいていくのです。
仕事も、凄い人が集まる会社に入ると確かに大変なのですが、素晴らしい動きを日常的に数多く目に入れることが出来るようになります。
そんな「ベストケースの体感」ができる日々は、ビジネス書を何冊読んでも敵わないほどの「活きた知恵」を体に叩き込んでくれます。
日常的に触れ続けることの出来る「最高の師匠」を見つけましょう。近くにそんな人がいなくとも、動画が一般的になった今、誰もが最高の師を見つけられる素晴らしい時代です。
こうして動画を見て、スプラをやり、今日も時間は溶けていくのでした。
まぁ、楽しいからいいよね!
ではでは。