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スプラトゥーンの窓から「あと一勝」を叶える、最強スキルが視えた話
スプラトゥーン3の一周年フェスで、デュアルの仇敵エグザミナーと歴史的和解を遂げたしょこらです。
スプラトゥーン3は良く出来ていて、「あと一勝」が絶妙に足りなくなるゲームではないでしょうか。「あと一勝で勝ち越し」、「あと一勝でランクアップ」、「あと一勝でXP更新」。あの時「あと一勝」さえ出来ていれば…
私も何回「あと一勝」で夢破れたか分かりません。その度に台パン…なんてする気力も無く、ただ深く肩を落とし、茫然自失とコントローラーを置いてきた日々でした。
それどころか、前のnoteの通り、私はシーズン2では-2,000Pを超える大借金勢でした。「あと一勝」どころか「せめて一勝」な状態がそれはそれは長く続きました。
そんな経験を積み重ねたどん底で気付いたのです。自分には決定的に「とあるスキル」が足りていないのだと。
エイム?いえいえ、今も弾は当たりません(弱対面)。
キャラコン?いえいえ、今でも時折水没します(スマナイ味方)。
状況判断力?いえいえ、今でも索敵は大の苦手です(ローラー恐怖症)。
もちろん長い目で勝率を上げるには上のスキルの全てを鍛え上げる必要があるものなのですが、欲しいのは眼前の「あと一勝」なのです。
今回はそんな「あと一勝」を叶えるスキルのお話です。
潜在能力の全てを解放せよ
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「あと一勝」が欲しいということは、かなり惜しいところまで来ている状況でもあります。手が届くか届かないかの瀬戸際ですね。
そんな状況において一番必要なのは「冷静になること」です。大事な一戦の前ではついヒートアップしていつもの力を出せなくなってしまうもの。それで終わってしまうとかなり悔しい。
まずは深呼吸。全力が100だとすれば、そのままでは50ぐらいしか出なかった力が、70ぐらいは出るようになります。なんとか戦えるレベルではないでしょうか。
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ですが、出したいのは100の力。潜在能力の全てです。そのために一番大事になるのが今回のスキル。
「言語化スキル」です。
ぜひ、「今の自分」に「一番必要なもの」を「一言で」表現してみて下さい。それが出来るならば、次の試合で100の力を出すことが出来ます。
長期的なスキルアップではなくて「今の自分」に出来ることが必要です。もう本番は目の前なのですから。
色々と課題はあるのですが「一番必要なもの」を特定できることが必要です。それが自分に一番足りていないことですから。
短く端的に「一言で」言えることが必要です。一言で言えるということは、自分の中で消化できているとの状態ですから。
これが出来たなら勝負に臨みましょう。出来ないならまだその時ではないので少し考えてみましょう。自分の潜在能力の全てを発揮出来たならば、あと一勝はぐっと近づきます。
大丈夫。あと一歩まで来ているのですから。
実践「とあるスキル」の実例集
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この「今の自分に足りないものを一言で表現するスキル」とは「ボトルネックの特定力」でもあります。
ボトルネックとは「びんの一番細い部分のこと」です。砂時計のくびれのようなものですね。この砂時計のくびれの部分の大きさが、砂の落ちる時間を決めています。それ以外の要素は砂の落ちるスピードに関係ないのです。
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ですので、砂の落ちる時間を早めたければ、何をするよりも砂時計のくびれを大きくすることが必要です。それだけで、ドサっと砂が落ちてくれるようになりますよね。
スプラトゥーンも同じです。「何が自分の能力の発揮を一番妨げているのか」を考えることが大事なのです。
答えはプレイヤーの数だけあります。「沼ジャングセ」「猪(特攻)グセ」「芋り(攻めない)グセ」「索敵しないグセ」「マップ見ないグセ」エトセトラエトセトラ…
どれも気を付ければすぐに治るのに、気を付けずにやってしまうものです。そこで敢えて言葉にして「沼ジャンしない」と言うことが大切なのです。結局、見えるものしか人は認識することが出来ません。
例えとして、私が-2,000Pまで勝てなかった理由はとても単純で、「ルール理解」が出来ていないことでした。
そのルールでは何をすれば勝てるのか?負けないのか?その理解が弱すぎるために頑張っているつもりでも動きが弱すぎたのです。
そこで一度落ち着いて「自分のために」4つのルールを定義することにしました。定義には「勝つ秘訣」と「動き方」を盛り込むことを意識しています。
ということで、私なりのルールの定義を書いてみます。
ガチエリア = 知識が輝く、ライン攻防戦
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ガチエリアは最も「編成差」への知識が出るルールです。自分のチームと相手のチームの、どちらのブキの方が塗れるのかを理解していることがより大切なルールなのです。
塗りで負けているならキルを獲らないと勝てないですし、塗りで勝っているならキルを獲られないようにすれば勝ちが近づきます。知識が立ち回りにも影響しやすく輝くのです。
一方で、本質的には「如何にエリアを塗るか」ではなく「如何に前線ラインをエリアより上げられるか」の勝負だと気付くことが重要でした。「エリア塗りにこだわると負け」を悟るまでに何回負けたことか。
ガチヤグラ = 戦略が輝く、局地戦
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ネットでスプラを将棋に例える記事を見て「そうなの…?」なんて思っていましたが、ことヤグラではかなり納得出来ました。ガチヤグラは駒を進めるような「順番」が大切なルールです。
ヤグラの動きがゆっくりなので、高台・カンモンが他ルールに比べてとても強いのです。ですので、如何にスペシャルやボムで相手を強ポジから動かすか、ヤグラが来る前に強ポジを獲ってしまえるかが大事でした。
強ポジの理解はどのルールでも大切ですが、ヤグラに関しては「ポジションを獲らないとカウントが進まない」という意味でよりポジショニングへの理解がより結果に直結すると体感しています。
ガチホコ = 勇気が輝く、チキンレース
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ガチホコはヤグラに似て非なるもので、ホコを持つ人が一瞬のスキを目指して「突っ込めるか」が試合のカギになるルールです。その意味で勇気が一番輝くルールだと感じています。
もちろんキルを獲っての人数差づくり、塗りを拡げての盤面づくりが基本なのですが、ギリギリの勝負の最後にモノを言うのはホコ持ちの判断力と勇気です。あの時ホコが突っ込んでいれば勝てた…そう思ったことは多いはず。
そんなことから、戦局を動かすためにも、チャンスと思ったら覚悟を決めてホコを持って突っ込んでいます。パッションだけの赤い炎ではなく、沼と勇気の判断のつく、青い炎を心に灯したいルールです。
ガチアサリ = 機転が輝く、チーム総力戦
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ガチアサリは最も「臨機応変」が輝くルールです。これは、良く言えば最後までチャンスがあるということでもあり、悪く言えば油断しているとひっくり返されやすいという意味でもあります。
「勝った!」と思ったのに、裏を獲られては相手全員にジャンプされて大逆転…なんて一回や二回の話ではありません。でもその分、機転次第で自分もラストチャンスに賭けてみることだって出来るはず。
また、自分がゴールすれば良いのではなくて、「如何にチーム全員をゴール下に運べるかの勝負」だと理解することが大事でした。これに気付くまでずいぶんと高い授業料を払ったものです。
※※※
このように、「ルールの定義」を言語化出来るようになると「判断の軸」ができ上がります。
ガチエリアでは前戦上げを、ガチヤグラでは強ポジへの干渉を、ガチホコではホコへの特攻を、ガチアサリでは裏取りの警戒を。
「行動に繋がる判断をしやすくなる」のがまさに「言語化の力」です。
終わりがない・リアルでも輝くスキル
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この「言語化スキル」には終わりがありません。なぜなら、ひとつの課題が解決されると「次の課題」が見えてくるからです。
砂時計の例に戻ると、くびれを大きくすることは簡単です。ではもっと砂が早く落ちるための、その次の課題は何でしょうか?
砂がもっと入るように上下のビンの大きさを大きくすることかもしれませんし、実は砂の入手自体が課題になるかもしれません。
そう、ボトルネックは移っていくものなのです。
先ほどの私のルール定義の例で言えば、スプラトゥーンをやり込むほどに、より詳細な課題が浮かび上がってきます。
「ナメロウ金属のガチヤグラでどうやってリッターの射線を切るか」や、「マヒマヒリゾートのガチエリアの大スペシャル合戦をどう生き延びるか」など、ステージやルール毎に詳細な課題感が生まれてきます。
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これは課題がより「解像度高く見えるようになった」状態です。漠とした「ルール理解」という言葉から一歩進んだ、具体的な課題を言語化できるようになったのです。
このように解像度が上がることで、より具体的で行動に移しやすい言葉が見つかり、この「言語化能力の高まり」に連れられて、ランクやXPも上がっていくものだと感じています。
これはリアルの生活でも同じです。「自分は大事な箇所の見直しに課題がある」、「プレゼンのメリハリが付けられていない」など、経験を積んだ後だからこそ具体的な次の課題が見えてくるものです。
基本的には、それをひとつひとつ解消することでしか人は前に進むことは出来ません。気の遠くなるような道のりです。
ですが、いつだってやることは同じです。「一番の課題を言語化」し「アクションに繋がるように定義する」。その繰り返しで、人は少しずつ一歩一歩成長していきます。
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スプラトゥーンというゲームのなかでの「あと一勝が欲しい」という小さな願いですが、それは成長の本質につながる、大きな問いの疑似体験でもあるのです。
そんな人生の疑似経験を出来るスプラトゥーン。やらない理由がないのではないでしょうか。
え、私にとっての「スプラトゥーンの定義」?
「正しい負け方を教えてくれるゲーム」ではないかな。
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皆さんのスプラトゥーンの定義は何ですか?
ではでは。
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