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【ススシゴ】人は聞きたいこと​しか聞かない

皆さんこんにちは、しょこらです。

今回は、人とのコミュニケーションについてのお話です。コミュニケーションって何気なく取れているようで、実はとても難しいものですよね。ただの関係構築にとどまらず、どうやって物事を進めるかまで考えようとすると、本当に色々なことを考えなければなりません。

その際に気をつけて欲しいのが、今回の「人は聞きたいことしか聞かない」という点です。


話し方、何が正解か分からない件​

皆さんも「それって矛盾してるんじゃ…」なんてアドバイスを言われたことがあるのではないでしょうか。

「結論から話しなさい」と言われたかと思えば、「丁寧にストーリーを伝えることが大事なんだよ」と言われたり。また、「話が細かすぎる」と言われることもあれば、「なんでそれを言ってくれなかったの?」と言われたり。

同じ人からですら、時と場合によって真逆のことを言われてしまったりします。これでは何が正解なのかさっぱりわかりませんね…。

こんな矛盾する指摘を受けるのは、よくあることです。これが繰り返されると、「結局、何が正解なのか教えてくれよっ!」と思ってしまいますが、結論これらのアドバイスは全て正解であって、だからこそ困惑の元でもあるのです

「話し方の正解」は相手によって変わる​

つまり、「正解」とはその時の相手によって異なるという、しょうもない事実が唯一の正解なのです。これが正解なのですから、話し方も「相手が聞きたいように話す」しか正解はないわけですよね。

本当に人は聞きたいことしか聞きません。これはまぁ、正直もう仕方のないことなのだと思います。だって人間だもの。人は、自分が理解できること、興味を持てることにしか耳を傾けないものです。だからこそ、伝える必要のある私たちは、相手が聞きたいように話すしかないのです。

そのため、「話し方に唯一の正解は存在しない」とも言えますし、逆に言えば、「相手に合わせた話し方こそが唯一の正解だ」とも言えるのです。これも矛盾しているなとは思います。

本当に、人と話すことって難しいですね…。

「相手に合わせた話し方」の選び方​

では、具体的な相手に合わせた話し方についてです。上の通り、相手によって聞きたいことは変わります。つまり、相手に応じて話し方を変える必要があるのですが、そのために私が意識しているのは、自分の話の細かさと、相手の興味・理解度です。

上のスライドの左側に書かれているのは、自分の中で言いたいことをしっかりと構造化しようね、と言うことです。言いたいことをピラミッド構造で整理して、一番「言いたいこと」と、それをサポートする論拠のレベル感を自分が分かっている必要があるのです。

この構造ができていると、相手に合わせて話し方を変えることができるようになります。最近では、「意識高いロジカルシンキング(笑)」なんて揶揄されがちですが、人と話すという面でも、ロジカルシンキングは非常に重要なスキルなのです。

そして、上のスライドの右側が「相手の興味・関心と理解度に合わせた話し方マトリクス」です

つまり、細かく伝えて良い相手とは「興味も理解度も高い相手(右上)」に限られるのです。逆に、相手の理解度が高くても興味がない場合(左上)、細かく伝えてはいけません。だって興味が無いのだもの。その場合は、相手の興味に応じて話を端折ることが必要です。

また、相手の興味が高いけれども理解度が低い場合には、少し細かく伝える必要があります(右下)。この場合、話を丁寧に聞いてくれるので、多少細かい説明となっても正確に伝える必要があるでしょう。最後に、興味も理解度も低い相手(左下)に対しては、一所懸命に話してもショウガナイのです。サッと結論だけ伝えてチャンスを待ちましょう。

このように、自分の「言いたいこと」がどのレベルなのかを把握しつつ相手の興味・関心や理解度に合わせて伝えるレベルを調整することが、聞きたいことしか聞かない人への対処法です。

私は基本誰と話す時も、この2つを考えています。このnoteも実はそうなんですよ。

どうしても細かく伝えたいとき​

ただ、どうしても細かく伝えたい場合ってありますよね。相手の興味・理解が低いと分かっている状況でも「これは大事だから伝えなければならない」ということもあるでしょう。

その際は、繰り返しですがまず自分の中で「言いたいこと」の重要度や細かさのレベルを整理することが肝心です。その上で、「相手が受け入れやすい内容ではない」と認識しながら、必要な部分だけをピンポイントで「挟み込んでいく」工夫が求められます。

自分が伝えたいからと言って、一律に細かいレベルで話を伝えてしまうのはよくあるミスです。これでは相手が全ての話を聞かなくなってしまいます。

そうではなく、基本的には相手の「聞きたいレベル」に合わせつつ、話の流れに合わせて、話題に挙がった時に関連する細かい内容をサッと差し込むことが重要なのです。

このように、相手の反応を想定しながら話を進めることで、今よりも相手が話を聞いてくれるようになるでしょう。たとえそれが小さな進歩だったとしてもです。

話し方には「メリハリ」が必要​

このように、話し方には「メリハリ」が必要なのです。相手に応じて説明の重み付けや話の進め方を調整することが、より効果的なコミュニケーションを目指すことと言っても良いのです。

例えば、相手が受け入れやすい話をする場合は、結論から簡潔に伝えるスタイルが適しています。結論が受け入れられるが分かっているのですから、言いたいことを最初に伝え、相手が関心を持つ特定のポイントについては、厚めに説明を加えてあげれば良いでしょう。

一方で、相手が受け入れにくい話だった場合、段階的に説明を進め、徐々に相手の理解を深めていく必要があります。心の準備をつくっていかないと、結論を受け入れられないからです。

このように、相手が受け入れやすいかどうかにも応じて、話し方を変えることが求められるのです。まぁ、難しいですね。

どのように話せば、相手は心を開いてくれるのか。それを考えるには、やはり、伝える側としての私たちの、相手への興味と理解が欠かせません。難しそうに見えますが、相手のことを思うことが、やはりテクニックなんかよりもずっと基本で大切なことですね。

🐾🐾🐾

話し方とはまさに相手次第です。ただ、無闇に難しいだけではなく「自分の説明を支えるピラミッド構造」「相手の受容性を把握する力」の2つがあれば、相手に受け入れられやすい話し方を心がけることが出来ます。

まずは自分一人でできること、つまり「自分が何を言いたいのか」を構造化し、「どこまで話すか」を決められるようにする、ことが必要なのではないでしょうか。

それが出来てきたら、「相手の興味・理解度」「結論が相手にとって受け入れやすいものなのか」を考え、どこまで話すかを決める技術を磨いていきましょう。

自分と相手。この2つの組み合わせで初めて、話は聞いてもらえるようになります。しかし最後にもう一度ですが、結局のところ、人は聞きたいことしか聞かないのです。この事実を胸にした皆さんのお話が相手にしっかりと届くようになることを切に願っています。

人って本当に難しくて面白いですね。

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ではでは。



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しょこら
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