青梅〜東京の縁を歩く
11月中旬に東京都青梅市にある御岳山に行きました。
普段は日帰りで行く場所ですが、今回はゆっくり1泊しました。
新宿から約2時間で御岳山に到着しました。御岳山は古くから山岳信仰の対象で、山上には武蔵御嶽神社が建立されました。その昔江戸の人々は2~3日かけてここまで歩き、参拝したそうです。
山頂まではケーブルカーを利用しました。
山頂に向かう参道の紅葉は、11月中旬、色づきはじめたところでした。
ランチは御岳山商店街にある紅葉亭さんのくるみそば。お昼過ぎると混みだすので、少し早めに入店します。
腹ごしらえが済んだら、まずは武蔵御嶽神社の参拝です。
石段から鬼が覗いていました。参拝客の足を引張ろうとしているのかな?ここの神社には何度も来ているのに、今まで気付きもしなかった。
(石段から除く彫刻は、デザイン違いであと2つあります)
武蔵御嶽神社に到着。
日々の感謝と旅の安全を祈願します。
それでは山歩きスタートです。長尾平⇒天狗の腰掛杉⇒ロックガーデンを左まわりにめぐる赤いルートを歩きます。
山道の高低差はゆるやかで、歩きやすいルートです。熊はいません。
天狗の腰かけ杉です。天狗さんはずいぶん大きなお尻です。
約2時間半のハイキングコースをゆっくり回りました。
今宵の宿は南山荘さんです。普通のお宅のようなお宿ですが、200年以上続く宿坊で、昔は茅葺屋根のお宿だったそうです。
JR御岳駅のバスを待つ場所に、銘菓『山の呼び声』の大きな看板がありました。『山の呼び声って・・・どんな声だろうね?ねぇちょっとやってみて』とわたしが言うと、主人は何のためらいもなく『さわさわさわ』と素直にこたえます。『風系だね』と言って、バスを待つ間『ぴゅーひゅー』だの『チュンチュン』だの、夫婦ふたりで、謎のオノマトペを披露しあって遊んでいたので、お部屋に銘菓『山の呼び声』があって『あー!山の呼び声』ってほぼ同時に声があがりました。
山歩きをして、すぐお風呂に浸かれてゴロンと横になれるのが、こんなに嬉しいとは思ってなかったです。お宿のお風呂は温泉ではありませんが、御嶽神社の禊にも使用される湧き水を沸かしたお風呂なので、清められる感じがしました。窓は西向きなので夕日がきれいでした。
この場所は東京の縁になるので、関東平野を一望することができます。特に宿泊客にしか見ることしかできない夜景はとても特別なものでした。
沈みゆく夕日と徐々白く光り出す宵の街灯り。
深夜なると夜景は道路街灯のオレンジ色に変化してゆきます。
参拝客のいない夜の神社を散歩して、晩御飯です。
こんにゃく芋の栽培から宿の手づくりの刺身こんにゃくです。水酸化カルシウムを使用していないこんにゃくを頂くのは久しぶりでした。手作り胡麻豆腐も美味しいです。映画『土を喰らう十二カ月』葬儀シーンで振る舞ってたあの胡麻豆腐を思い出します。女将さんは、映えなくてスミマセンと仰るので、こんなに手間暇かかったお食事をご用意してくださった謝意を申し上げました。
この舞茸ごはんもとても美味しくて、何度か家でもチャレンジしているんですけど、なかなか同じ様につくれないですね。
鮎の塩焼き
カボチャのグラタン レンコンとチェダーチーズも合いますね。
食後は早めに就寝します。
《2日目》
御岳山⇒日の出山
尾根を進むので、大きな高低差のない歩きやすいルートです。
朝このルートを歩くのは、宿泊客以外いないので、森の中は静かで、聞こえてくるのは自分の歩く音だけです。
時々立ち止まって『山の呼び声』を確認します。
1時間ほど歩くと山頂に到着します。
展望台は空が霞んでいて眺望はイマイチでした。
日の出山⇒つるつる温泉
下山は高低差があるので少し勾配があります。
生涯青春の湯って!なんだか効きそうですね。
アルカリ単純泉PH10 無色透明無味無臭のつるつる泉質でした。
温泉の後は、バスでJR武蔵五日市駅に向かい、自宅へ帰ります。
適度に運動して、美味しいもの頂いて、ぐっすり眠って、良き週末でした。
いつも読んで下さりありがとうございます。