【京都レトロ喫茶めぐり32】ういきゅうが名物!切通し進々堂
お久しぶりの京都レトロ喫茶めぐり。今回は『切通し進々堂』さんです。
「進々堂」といえば、京都を代表するベーカリーですが、その歴史の中で色々と変容しているようです。
こちら↓の記事でも触れたのですが、
進々堂は、1913年(大正2年)に続木斉(つづきひとし)氏が京都で創業。1930年(昭和5年)に開店した『進々堂京大北門前』店は、京都市内に現存する喫茶店としては、一番古いお店として残っています。
しかし、こちらの店舗は、現在「進々堂」とは別経営になっています。
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また、こちら↓のランキングの番外編2としてご紹介しましたが、『進々堂三条店』は、進々堂グループから完全に独立した店舗のようです。
(和食のモーニングがあります)
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する『切通し進々堂』さんも、「進々堂」という名前ながらも「進々堂」グループのお店ではないようです。
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『切通し進々堂』は、1960年創業。祇園四条駅から徒歩3分、四条通りから一本脇に入ったところにあり、花街で働く舞妓さんや役者さんから親しまれている老舗喫茶店です。
店先には、無防備にショーケースが置かれています。中には舞妓さんが命名したという「あかい~の」、「みどり~の」、「きいろい~の」という名のゼリー。こちらのデザートやサンドイッチなどはお持ち帰りもできます。
こじんまりとした店内には、常連の舞妓さんや芸妓さんの「祝い札」やうちわが、壁一面にびっしりと飾られています。さすが祇園です。
恐る恐る中に入ってみましたが、女性お二人で働いていらっしゃいました。先客はおひとりさま女子。後から、常連さんらしきご夫婦と、慣れた感じの旅人がお二人ほど。
私はランチを我慢していましたので、「玉子トースト」と「上ウィンナートースト(通称ういきゅう)」をダブルで。あと、アイスコーヒー。
ちなみにメニュー名に「上」が付いていると、きゅうりがプラスされています。だから、「上玉子トースト」というのは、玉子トーストに塩気のきいたきゅうりがサンドされたもの。「上ウィンナートースト」は赤ウィンナーときゅうり。きゅうりだけのサンドもあるようです。
たまごトーストは、玉子焼きタイプ。このサイズ(1斤分)、小腹が空いた時にもいいですね。ここにきゅうりがあっても良さげですが、私はウインナーにきゅうりは譲りました。ありそうでなかった組み合わせですよね。
さらにデザートに「舞妓さん好み あかい~の」もいただきました。ゼリーはイチゴ&レモンフレーバーの2層で、みかんとパイナップルが入っていました。これはもう、見た目通り安心のお味です。
祇園のお店で、敷居が高いかと思ってたのですが、女性のおひとり様率が高く、しかも後から入ってこられたお客様が、みんなに話しかけてくださって、なんとなく打ち解けました。
次回はタマゴサンドを食べてみたいし、ゼリーの全色制覇もしたいです。京都に行く楽しみがまたひとつ増えました!