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わたしのフランス地方菓子物語

お菓子もチーズもワインも、フランスのものが好きです。その原点はフランス菓子。長いおつきあいになりました。改めて、私のフランス菓子の原点をつづってみたいと思います。

それはリッツから始まった

丸の内のOLに憧れる田町のOLだった頃、お友達に誘われてフランス菓子を習い始めました。あるとき、パリのリッツホテルでお菓子を学ぶツアーがあることを知り、まずはツアーを主催されていた 大森 由紀子先生のレッスンを受けることにしました。

そして念願叶い、パリのリッツエスコフィエ1週間のお菓子ツアーに参加して、パティシエール気分を味わい、授業の後は先生や生徒さんと一緒にパリのお菓子屋さんを巡って、本場のフランス菓子三昧をいたしました。1995年のことです。

留学体験記がマリクレールに掲載されました

コルドンブルーの日々

パリのリッツホテルでお菓子を習ったら、フランスの魅力にすっかりはまってしまい、代官山のコルドンブルーで料理とお菓子を習うことにしました。OLをしながら、週に2回レッスンに通うという生活。他にも習い事していたので、けっこうハードでした。

コルドンに通ったというと「お菓子作れるんだ!」と言われるのですが、今は全く作っていません。フランスから担いで帰ってきた道具もあったけど、全部処分しちゃいました。お菓子は、得意な人に作ってもらうか、買って食べたほうがおいしいというのが結論です。

コルドンブルーの授業風景

フランス地方菓子紀行

東京のコルドンブルーと大森由紀子先生のお教室で、フランス菓子をせっせと習っていた頃、先生がフランス地方菓子の著書を出版され、フランスの地方菓子を巡る旅を企画されたので、記念すべき第1回目から参加しました。

フランス東部から始まって、年に1回、7年かけてフランスをひとまわり。現地の有名パティシエにデモンストレーションをしてもらったり、各地で名物料理を食べたり、もちろんワインもチーズもいただいて、フランスの食三昧。ハプニングもありつつ、濃厚でマニアックな旅でした。

パリでピエールエルメさんと

フランスお菓子紀行は最初は小冊子にして友人たちに配り、やがてホームページにまとめて自己満足していました。それが何年も経って出版につながったのだから、HPも無駄じゃなかったようです。

初めて作ったサイト

興味はワインとチーズに

フランス各地を回って星付きレストランやビストロに行っていたら、私の興味は次第にケーキからワインとチーズへと移っていったのでした。レストランでみんなが甘いデザートを食べているときに、ひとりでチーズプレート頼んでワインを飲んでいたりもしました。

ノルマンディーのプチホテルで

当時ワインブームだったので、あちこちのワインスクールに通い、ついでにチーズスクールにも行って、しまいには輸入チーズショップで働くまでになりました。

ワインのラベルが解読したくて、フランス語も習いました。だからフランス語のメニューもけっこう読めたんだけど、もうすっかり忘れてしまったかも。

やっぱりお菓子が好き

もう一生分のフランス料理を食べたんじゃなかと思って、その後マクロビオティックを習ったりして、自然派志向に。雑穀料理のお店でバイトしたりもしました。

しばらくは健康的に暮らしていたのですが、加齢とともに(?)肉好きになっていき、そうなると甘いものも食べたくなり、お菓子熱が再発。世界のアフタヌーンティを食べに行ったり、パンケーキ屋巡りをしたりするようになりました。

そして今は、フランス地方菓子研究家としてインスタグラムを開設。また、モンブラン好きのための「モンブランクラブ」、アフタヌーンティやパフェを食べに行く「ショコラ倶楽部」を主宰して、楽しくスイーツを食べ歩いています。

▼『フランスの素朴な地方菓子(マイナビ出版)』
2017年2月27日発売

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