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はじける気持ち♡パチパチ チョコの正体は?
こんにちは、ショコラリスト®︎サユリです。
1ヶ月に2キロのチョコレートを食べてもスタイルキープしています。
もうすっかりバレンタインの定番となった、メリーチョコレートの、はじけるキャンディチョコレート。
乙女心、レトロ感、おしゃれ。
全て満たしてますよね。BGMはK-popのNew Jeansがぴったりです。
これ、すっかりとメリーチョコレートのお家芸みたいな展開ですが……
ちょっと待ってください。
私の個人的な記憶によれば、史上初のパチパチチョコをクリエイトしたのは、スペインのショコラティエ、オリオール・バラゲです。
息子が生まれるずっと以前(おそらく20年以上前)、オリオール・バラゲが日本に初めて店舗兼バーをオープンした際、白金のお店まで、わざわざ行ったからです!
当時、私は広尾にある出版社で仕事をしていたので、通り道ではあるのですが、バーのオープン時間が遅く、退社後の時間を潰してから行ったのです。
お目当てはお酒ではなく、世界初、日本初の、パチパチ弾けるチョコレート、マスクレータを買いたかったからです。
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仄暗くて、シックな、確か黒とスチールの超スタイリッシュな店内に圧倒されながらも(ひとり寂しく)お目当ての、マスクレータを買いましたよ。
なんか緊張し過ぎて、素直に味わえなかった記憶があります。
こちら、施工を担当した会社のHPを見つけました。まさに、この店内でした。今見ても、コワイ。ビビります。特に白金台にポツンとあって、夕暮れ時以降は……
私だけではなく、皆も行きづらい店だったのかな? やや時代に早過ぎたのかな? 通の間では知られたショコラティエでしたが、その後いったん日本から撤退。
オリオール・バラゲさん、実は世界ナンバーワンの予約の取れないレストラン、スペイン🇪🇸エル・ブジでデザートシェフを7年担当したそう。
エル・ブジと言ったら、グルマンの聖地。
野心あるシェフならば、タダでもここで働いても修行し、名を上げたいと思うほどのレストランです。
「エル・ブジ」では、亜酸化窒素ガス(N2O)を用いたエスプーマ(ESPUMA)という科学的なアプローチの調理法が用いられ、専用の機器が設置されていたそう。食材をムースのような質感に変える画期的な発明でもありました。分子ガストロノミーとも賞され、時代の先端を走り切ったレストランでした。
なるほど、パチパチチョコをも創れる素地は十分過ぎるくらい、あるわけですね。
でも、やはり、マスクレータは時代に早過ぎたようです。
だって、チョコレート好きでも知らない人の方が多かったですもん。
今では、オンラインや催事でも買えるようになりましたが、ね。
さて、2025年の現在。
日本ではチョコレート商品が爛熟しています。
バレンタインには高級ショコラが飛ぶように売れていきます。チョコレートを食べ歩き、ショコラティエやシェフに詳しい人も増えて来ました。
今現在、パチパチチョコが密かにクローズアップされてきたのは、まさにメリーチョコレートの功績です!
レトロで可愛い物が好き、カフェではなく喫茶店に憧れるZ世代に向けて、愛らしくソーダの爽やか感たっぷりにリリースしたのです。
その名も、
はじけるキャンディチョコレート♡
New Jeansぽく、きゅんきゅんしてくださいね💕
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お値段も一口のサイズ感もちょうど良し。飽きる前に食べ切れる 汗🙏 個数もほど良し。
女子だけでなく、子供や孫にチョコを買う母親や祖母世代にも刺さりました!
もはやバレンタインの風物詩とも思われる、定番商品ですね。
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パチパチの正体は、炭酸ガスを入れ込んだキャンディです。かつてはエル・ブジのデザートシェフが使っていた技術が、気楽に楽しめるような時代になったのです。
(まぁ、ハイテクというかローテクですが、駄菓子にも似たようなキャンディは昔からありましたけどね……)
時代が変わり、解釈も変わり、購買層も変わると、ヒットしてベストセラーのチョコに生まれ変わるのですね。
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お読み頂き、ありがとうございます。
緊張するより、ワクワクしながら、恋する気分で味わいたいチョコレートです🎶