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レベル3裁縫師ぬいを作る
義務教育以来ほとんど針と糸を使ってこなかった自分が、なんとか自作ぬいを錬成して一緒に暮らすようになったので、ぬい作りの所感を備忘録としてまとめます。
細かいぬいの作り方や使用した道具1つ1つの紹介などはほかにたくさん良記事が出ているので、ほぼ触れない予定です。
うちのぬいたち紹介
10cmと15cmの子がいます。
モデルは両方ともオンラインゲーム『ファイナルファンタジー14』で自分が使用しているプレイアブルキャラクターです。ヴィエラ族の男の子。
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10㎝の子が『てづくり推しぬいBOOK』、15㎝の子が『とにかく顔がかわいい推しぬいの作り方』を参考に作られています。
両方とも1週間かからないくらいで出来ました。
着せるお洋服はLittle Closet さんやfuji berryさんで購入することが多いです。
いつかゲーム内装備を自分で作りたいとは思っていますが、手間と費用考えるとなかなか腰が上がらないですね……🫠
おススメの型紙
自分の周りでは『てづくり推しぬい wawaちゃん』やぴよぴっこさんの型紙で自作ぬいを作っている人が多い印象ですが、それらにも一通り目を通したうえで『とにかく顔がかわいい推しぬいの作り方』の型紙がよかったな、と感じています。
解説がとてもわかりやすく、安心して制作できた。
写して使える顔の刺繍パターンが多く紹介されていて、ステッチの解説や刺す順番も紹介されていたので顔の刺繍のハードルがだいぶ下がった。
お顔とボディがとにかくかわいい!
以上が特におすすめできる点ですね。
実は、『てづくり推しぬいBOOK』は買っただけで満足してしまい、自作ぬいを作り始めることはなかったんです。
これなら自分でも自作ぬいを作れる!この型紙でぬいを作りたい!と腰が上がったのは『とにかく顔がかわいい推しぬいの作り方』と出会ってからでした。そんな意味でも思い入れのある一冊です。
ぬい作りに使った道具たち
実家から裁縫道具を持ってきてなかったので、手芸ショップで小さな裁縫セットを購入。
その他にも100均やネットで必要な道具や材料を揃えました。
ぬい作りをしてみて思ったのはしっかりした道具をギチギチに揃えなくても、要所要所の道具を押さえておけば何とかなるんだな~ということ。
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用意して良かったもの
ぴよぴっこさんの動画で紹介されていて、手芸セット付属のはさみより使いやすそうだったので購入。
サクサク布が切れて、糸切りもきれいにできる。
ダイソーで購入。
木工用ボンドしか使ったことがなかったので、使い勝手の良さに感動。
ちゃんと用意すればよかったな~となったもの
鉗子 手芸ショップに置いてなかった。ボディの布をひっくり返すときとかぬいに綿を詰めるときに使う道具。指だけでなんとかなるかな~と思ったら、無いと細かいところの作業がうまくできなくてストレスたまりがちだった。
針 裁縫セットに付属してた針を使って縫ったけど、布が重なったり糸がギチギチになるとめーーちゃくちゃ縫いにくかった……ぬい界隈で話題になってたクロバーの黒い針、使ってみたかった……(手芸ショップに置いてなかった。)
これ。
実際にぬいを作ってみた
はじめは10㎝ぬいから
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今の自分にどれだけ裁縫技術があるかを見極める為に挑戦。
手芸ショップで購入したナイレックスを使って作成しました。間違えて髪の毛の布もナイレックスを買ってしまったので全身ナイレックス製。
とりあえずボディがしっかり縫えるかを確認したかったのでお顔は市販のワッペンを使いました。
手足の先と髪の毛のメッシュは布に使えるスタンプをステンシルの要領で色付けました。
メッシュ部分を参考にさせていただいた記事
うさ耳は本に掲載されていた猫耳を自己アレンジして作ったんですが、形や付ける位置が微妙でうさ耳というよりネズミの耳みたいになっちゃった……
1番の反省点は、わたを詰める量。
想定の3倍以上詰めろって色んなところで見るけど、ほんとにそんくらい、下手したらそれ以上ミチミチに詰まる。
これは15㎝ぬいを作る時も気をつけようと思いました。
ハグミャーで刺繍の練習
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ボディを縫うのがちゃんと出来そうとわかったら、次は刺繍の練習です。
練習の為に作ったのは自作ぬい界隈で静かなブーム、にーびさんのハグミャー。
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100均で買った刺繍枠を使ってナイレックスにお顔の刺繍を刺します。生まれて初めての刺繍です。
これだけを刺すだけでもだいぶ時間が掛かって大変でした……糸の始末の仕方などもわからず、色んなハウツー動画を参考に頑張りました。
ハグミャー作りの反省点は、刺繍している最中は糸を強く引っ張りすぎない、ですね。
紹介した記事のハグミャーと見比べるとわかりやすいんですが、刺繍部分の糸がギュッと引っ張られ縦に潰れてしまっています……
刺繍するときは糸をあまり強く引っ張ってはいけないことを学びました……
いよいよ本番15㎝ぬい作り
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15cmぬいはふわふわのボアで作りたかった為、ボディ用に3mmのソフトボア、髪の毛用に5mmのソフトボアを用意。
この時点で想定外の問題が発生。
ソフトボア、毛がアホほど舞う……
袋から出しては舞い、ハサミを入れては舞い、床も服もボアから抜け落ちた毛まみれに……
初めてソフトボア使う人は覚悟しましょう……
有識者はいい対策あれば教えて欲しいです……
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そして刺繍のターン!
前髪のメッシュ表現悩んだけれど、ボアの切り替えをやってみたかったので実際の自キャラよりメッシュ部分を多めに取りました。
ハイライトは星形にしたかったんですけど、技術が足りず中途半端に……
ハグミャーでの失敗を糧に縫っていきますが、そうそううまくもいかず……
刺繍中に起きたことを紹介。
手汗で刺繍シートがどんどん溶けていって焦った。
ロングアンドショートステッチが説明読んでも、動画の解説見てもよく理解できなかったので完全に雰囲気で刺した。
下まぶたのアウトラインを刺繍するの忘れたまま刺繍シートを取って布を切ってしまい絶望。
SNSのフォロワーのアドバイスで大きめのハギレに仮縫いして固定して刺繍枠にはめ直してから刺繍し忘れた部分を直した。
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型紙をフリクションペンで布に写す。チャコペンより滲まず使い勝手◎
ぬいが出来上がってだいぶしてから気が付いたんだけど髪の毛部分ボアの毛の流れが横になっちゃっていた……
しっかりボアの毛の流れを確認して型紙を置きましょうね……
そんなこんなでついに顔とボディを縫うところまで来ました。
お耳の型紙は、にーびさんの「うさ耳フードの作り方」の動画と型紙を参考に作成。
調整のため根元をクラフト小町で固めています。
特に芯材を入れなくてもピンと立って、フードをかぶせるときには素直に寝かせられるお耳になりました。
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この調子でボディも作っていきます。
焦らず確実にパーツを確認して縫っていけば、自分でもなんとか失敗せずにボディを完成させることができました!わかりやすい型紙と解説のおかげですね!
ぬいスケルトンとわたを詰め、布用スタンプ使ってメイクして完成!!!
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ぬいスケルトンの使用について
今回、手足を稼働させたいな……と思い、ボディの中に「ぬいスケルトン」を仕込みました。
なぜトイスケルトンではなくぬいスケルトンを使ったかと言うと、最寄りの手芸ショップにぬいスケルトンしかなかったからです🫠
使用したのはMサイズ。
説明では17センチのぬい用だそうで、15センチのぬいでもギリ使えるかな~と思ったんですが、なんと足部分のスケルトンが短い……
ならばと思ってLサイズを用意すると、今度は首と足部分が長すぎる……
『とにかく顔がかわいい推しぬいの作り方』の15㎝ぬいには基本的にぬいスケルトンは使えないと思ったほうがいいでしょう。
素直にトイスケルトンを調整して使うことをおすすめします。
しかし諦めきれなかった自分はMサイズとLサイズぬいスケルトンのジョイントをばらして調整することに。
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これが……
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こうなる。
なんとか調整できましたが、ぬいスケルトンのジョイント部分、死ぬほど固いです。
ジョイント外した後にもう一度はめる方法がググってもほとんど出てきません。
ジョイント部分を熱湯で温めてはめようとしたりしましたが、最終的に力技で無理矢理はめ込みました。無我夢中だったのでなんではまったのか覚えてない。(全く参考にならない……)
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座ったりポーズ取ったりできるようになりました。ぬいスタンドがないとバランス取れません。
ぬいのいる生活
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かくして自作ぬいが我が家に産まれました。
ぬいのいる生活めっっっっちゃイイ
シーズン毎のイベントの写真を取ったり、一緒におでかけして風景と撮ったり、おいしいものと撮ったり……
特にシーズンイベントの飾り付けを楽しむ行為はもう何年もしてこなかったのですごく楽しい……
冗談抜きで生活が潤いました。
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外に自作ぬいを連れて行くのはとても勇気がいりますが、開き直るとどうってことないです。
最初は大きなカバンの中にぬいポーチをいれて隠していたけれど、今となってはぬいポーチ自体を肩から下げて堂々と見せながら歩けるようになっちゃったもんね……
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初期費用が結構かかるし、作るのも大変。だけどぬいのいる生活はそれ以上に価値のあるモノだと自分は思うのです。