見出し画像

栄光と挫折のケーキ

いつのことか、
どこで食べたか、
覚えてはいない。

いないけど、体験したことのない

"ふゎんふゎん"

具合に度肝を抜かれた記憶はある。



色々お菓子を焼いてきたけど、
専用の型が必要なシフォンケーキを
焼き始めたのは、ここ10年くらいだ。
あの、ふゎんふゎんを、
自分で作れるなんて、まるで魔法!
なんて型を買った時は嬉しかった。

しかし、現実は、

"魔法のケーキ"ではなくて、

"魔性のケーキ"だったのです

軽くて美味しいから、
いくらでも食べちゃう♡

って言うヤツではない。

食べる側ではなくて、
作る側にとって、と言う意味なのです。

ある人は、
絶対に失敗しない、簡単なケーキ

ある人は、
何度やっても上手くいかない難しいケーキ

と言う。
明らかに簡単でもなく、
諦めるほど難しくもない。

でも、私が本当に魔性だと思うのは、

同じレシピを同じように作っても、

どうやっても上手く出来る時と、
どうやっても上手く出来ない時
がある。と言う点なのです。

いつも通りに作っても、
急に上手く出来なくなり、

あれ?あれ?
そんなはずないのに…

と慎重にもう一度作っても、
また失敗する、
そんな最悪のループが度々訪れるのだ。

今まで出来ていた事が、
急に出来なくなる恐怖たるや。

もう一つの魔性ポイントは、

せっかく上手く焼けたのに、
型から外すのが、一か八か過ぎるところ。

持ち寄り用に焼いたシフォンを、
出かける直前に型外しで失敗した時は、
絶望した。


これも、深く考えないでも、
上手く出来る時と、
なぜか連続して失敗するループにハマった
経験がある。

結局、練習、経験…
成功も失敗も、繰り返して行くことでしか、
何も得られないのだ。
(まるで、人生じゃないか)

とはいえ、
絶対に失敗出来ない時は、他のケーキを
おすすめする。


チョコレートシフォン

型外しを失敗出来ない場合に使おうと、
紙のシフォン型を数年前に買ったのだが…

型から出さないで、誰かに渡すとなると、
今度は、

中に大きな空洞とかあるかも…
底上げしてたりするかも…

と、違う心配がチラつき
なかなか使えなかったけど、
やっとデビュー!

まずまずの出来。…だと思う。

女もケーキも
仕上げのパウダーで何とかする。


このチョコレートシフォンは、
100グラムのチョコを溶かして生地に混ぜる。
普段は、シフォンにベーキングパウダーは
使わない派だけど、
このレシピは使用していて、
すこぶる正解な気がする。

"チョコレートシフォン"

と言って、ココアが入ってるだけのレシピは
いただけない。
あれは、ココアシフォンだよなぁ


例によって、バレンタインまで待てずに、
チョコレートブームがきている。

バレンタイン前の試作とか準備ではない。
バレンタインには何も作らないから。

作りたい時に、
作りたいものを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?