白い世界を食べる
いつも大変お世話になっております。
本当は、全然知らない会社や部署の人に何の感情も込めずに書くのではなくて、真にお世話になっている人たちに、いっぱいのありがとうを込めて贈りたい、この言葉。
例えば、誰に送ろう。
親、友達、会社の先輩...
そして私なら、大好きなお菓子を作ってくれる大好きなお店に送りたい。
先日、26歳の誕生日を迎えました。
さて、誰と過ごそう。
大切なあの人と過ごしたいな。
うん、そうだね、いつかそんな気持ちに溢れたらいいね。
でも25歳から26歳の階段を昇る食い意地を張った私には、もっと重要なことがあるのです。
さて、どのお店のスイーツを食べようかな。
普段なら行かないような高級なお店が良いかな。
それとも話題になっているあのお店、初めてだけど行ってみようかな。
インスタ映え料理に自分で挑せ...いやそれは無い。
大好きなあのお店で間違いのない美味しさを選ぶのも捨てがたい。
なんて幸せな悩みでしょうか。
そうして迷って迷って迷った結果、
大好きなお店、パレドオールの新作パフェを選びました。
*****
パフェ パレドオール ブラン
今回は「白」がテーマのパフェ。
冬にやる内容じゃないかな、という気がしなくもないですが、目の前に出てくるともうそんな雑念は吹き飛びます。
圧巻。
あまり溢れる白の世界に、息を吞みます。
ごくり。
昨年の花を思わせる帽子型パフェとは少し変わり、帽子型ではありつつもそれはまるで貴婦人のよう。
気品あるその立ち姿に、食べる前から思わずシャンと背筋が伸びてしまいます。
さあ、食べるぞー…どこから...食べよう?
クルクルとしたチョコレート飾りは、可愛いけど、ちょっと食べにくい。
一度に綺麗に口に入らず、そっとお皿の上に置きます。
残す?
いやいやいや、細いとはいえパレドオールのチョコ。
勿論美味しくいただきますとも。
食べやすい大きさにパキッと折って、口に入れていきます。
少量なはずなのに、やっぱり美味しい~~!
クリスタルシュガープレート。
正直どのタイミングで食べるのが正解なのかはよく分からないけど、キラキラしていて美しいやつ。
試しにこれが無かったらと、想像してみます。
パフェを目の前にした時のワクワク感が減る気がする!
透明なのに華やかですもんね!
食べると甘い。当然だけど甘い!!う~ん、パリパリとした食感も、なんとも幸せになりますねぇ。
他の部分とのマリアージュをどうすればいいのか少し謎ではありますが、意外と好きな部分です。
そうしてカカオ風味のバニラアイス。
色は薄いのに、なんでこんなにカカオの風味がグッとダイレクトにするのかな!
アイスやソルベが数種類入るパフェで、これが最初にあるのには色々と意味がある気がします。
しっかりカカオ風味はするものの、やはり繊細な優しい味。
最初の方にあるからこそ、その良さを強く感じます。
それにパレドオールはチョコのお店。
うちのチョコは美味しいんだという自信が伝わる物語の始まりに、期待が高まります。
んん~美味ッ!
このアイスだけで買えないかなぁ…夏の持ち帰りは自信ないけど。
さて、序章はここまで、いよいよ本編ですよ。
というかのような仕切り、メレンゲの登場です。
グルグルな見た目が可愛い!
スプーンですくって...というのは難しかったので、手に持って口に運びました。
うわぁ!!!サクサク!そして口に含むとあっという間にシュッと溶けて甘さが広がる。最高か!!!
パフェのメレンゲって、他の味が主役としてあって食感素材ポジションでいることが多いので、気が付いた時には無くなっていて「え、もう終わりか~」と思ってしまうことが結構多いんですよね。
これは、もうメレンゲを主役に、集中してたっぷりと楽しめます。
メレンゲ欲?が満たされ尽くせりです!
あぁ...メレンゲって、こんなに甘くて美味しいんだ。
ヨーグルトのソルベと自家製ホワイトチョコレートのアイス。
2つ並んでいるので、どちらの世界観から楽しもうか悩んじゃいますね。
ヨーグルトのソルベ。
爽やか、すっきりキレのあるヨーグルトの味が色濃く出ています。
対してホワイトチョコレートのアイスはまろやか優しいフローラルな味わい。食べている私まで優しい気持ちになれるような。
クールなサバサバとしたボーイッシュな女の子とふんわり花の香りのする優しい女の子が大親友、みたいな相性の良さです。
単独で楽しんでも、行ったり来たりしてみても美味しい!
そして世界は一変。
レモンのソルベとハーブのジュレ。
ひんやりとしたソルベの冷たさとジュレの艶やかな食感が同時に口の中に広がります。
鋭い酸味がある、少し大人な世界観。
緊張感と安らぎ、そんなドキドキが広がります。
またまた世界が一変。
今度はホワイトチョコレートクリームとココナッツのアイス。
ホワイトチョコレートココナッツフレーク。
そしてアーモンドのアイスとクリスタリゼ。
甘くて優しくて楽しい。
ココナッツの味わいって、なんだかワクワクするんですよね。
ホワイトチョコレートは、このパフェ全体のベースになっている感じがするので、強めに出てくるとなんだか安心します。
この辺りになってくるともう無我夢中。
すっかりパフェの虜。
次はどんな味?
さっきのも良かったけど、こっちもまた違う良さがあるぞ!
スプーンが止まらない!
そして最後のフレッシュ桃と桃のジュレ。
瑞々しく優しい桃!
そこまでは、あくまでもパティシエ系のパフェ世界。
様々な加工が施されています。
桃もジュレを入れたりしてスイーツらしさはあれど、ここはあくまでも果実が主役。
明らかに空気感は変わり、楽しい時間の終わりが近づいていることに気が付きます。
わくわくとドキドキの余韻を噛みしめながらも、段々と寂しさも滲み出てきます。
まさに、まさしく「白」がテーマの遊園地でした。
ホワイトチョコを軸に、メレンゲ、ヨーグルト、レモン、ココナッツ、桃...
様々な世界が繰り広げられます。
白という縛りがありながら、こんなにも多彩な表現ができることにも驚きを隠せません。
楽しかった。
美味しかった。
また来たいな、また食べたいな。
*****
最後にちょっと余談。
「白」をテーマにしたパフェは、今までにもいくつかありました。
ちょっとその振り返り。
SALON BAKE&TEAのはかなり白で攻めてましたね~。
SALON adam et ropéのやつもちょっとそうかな。
代表的なのが和光アネックスティーサロンのやつ。
ラデュレであったやつは気になってたけど、残念ながら食べていません...。
これは行きたかったなあ、とちょっと後悔💦
色から攻める切り口って、面白いですよね。
中でも「白」って人を惹きつける魅力がある気がします。
そしてそこにお店の個性を出すのって凄く難しいだろうし、だからこそお客さん的には楽しみでもあります。
このお店はどういうふうに表現してくるんだろう、って。
私の好きなお店たちは、どこかで見たことのあるようなものでなく、しっかり美味しくオリジナリティーを出してきてくれるから、やっぱり好きです。
好きで良かった。
さてさて、パレドオールのパフェも、他のパフェたちも、これからどんな切り口でどんな表現を見せてくれるのか。
期待しています!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?